(株)ジャストシステムは20日、全てJava言語で開発し、XHTMLとXMLを標準採用したオフィスソフト『Just Arks』を11月2日に発売すると発表した。価格は製品版が1万5000円、一太郎Ark登録ユーザー向けの優待版が8000円。
『JustArks』パッケージ |
製品は、すでに単体で発売しているJavaワードプロセッサー『一太郎Ark1.1』のほか、Javaプレゼンテーションソフト『PrezArk(プレザーク)』、Java表計算ソフト『CalcArk(カルカーク)』から構成される。それに同社のインターネット上のディスクスペース提供サービスである“インターネットディスク”の50MB使用権が付属する。Javaで開発したインターネットディスク接続ツール『IDisk Tool for Java』は11月2日より同社ウェブサイトからダウンロードできる。初年度出荷数は1万本を予定しているという。
主な特徴として、Java言語のみで開発されたマルチプラットフォーム、標準ファイル形式にXHTMLを採用、数MBのプログラムサイズ、機能拡張のためのプラグイン機能、複数言語混在可能なマルチリンガルに対応――などが挙げられる。
“PrezArk”の画面。文書構造解析技術で、通常の文章をタイトルと箇条書きのスタイルに自動生成して読み込める |
PrezArkは、文書構造解析技術とヘッドライン生成技術の応用により、ですます調で書かれた既存の文章を、プレゼンテーションのデータ構造として適したタイトルや箇条書きの形に変換して読み込ませることが可能。また、W3C(World Wide Web Consortium)が提唱する、ウェブグラフィックス用のXMLベース言語SVG(Scalabel Vector Graphics)形式の画像に対応している。PowerPointファイルコンバータプラグインによるMicrosoft PowerPoint形式ファイルの読み込みにも対応する。
“CalcArk”の画面。棒グラフ、円グラフ、3Dグラフなどの作成が可能で、作成したグラフはJPEG、PNG、BMP形式の画像ファイルとして保存も可能 |
CalcArkは、約160種類の関数を搭載し、再編集可能なグラフ作成機能を搭載。さらに、“日本語辞書順ソート”、“和暦表示形式”のほか、「バリュー」と「ヴァリュー」などの違いも同一視して検索できる“あいまい検索”など日本語環境を考慮した機能を装備している。Excelファイルコンバータプラグインにより、Microsoft Excel形式のファイル読み込みも可能。
“IDisk Tool for Java”の画面。ドラッグ&ドロップでサーバーへの移動ができるほか、サーバー側ファイルの公開/非公開もコンテキストメニューから指定できる |
対応OSはWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000、LASER5 Linux6.2、TurboLinux Workstation6.0、SPARC版 Solaris 2.6/7/8。
2002年6月末までにユーザー登録を行なうと、現在開発中のJavaフォトレタッチツール、開発コードネーム『Aurora TP版(Technology Preview)』をダウンロードでプレゼントするキャンペーンを実施する。
なお、同社ウェブサイトから同製品の機能限定された試用版『Just Arks Trial Edition』の無償ダウンロード提供を本日より開始する。