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「815ET Pro」 |
遅ればせながら、MSIからもi815E B-Stepチップセット搭載マザーボード「815ET Pro」が登場した。
さてこの815ET Pro、気になるのはマニュアルの記述だ。対応CPUの項目にはCeleronの文字がなく「new generation Intel PentiumIII」としか書かれていない。またBIOSで設定できるVCoreについても「1.3V to 1.55V」となっており、1.65Vもしくは1.7Vで駆動する、CoppermineコアのCPUについて何も言及されていないのである。一方パッケージの表には PentiumIII/Celeronに対応と書かれており、それとは別に Tualatinコアに対応とも書かれているため、基本的には従来のCPUもサポートしているようだが…。
なお、FSBは66MHz~166MHzまでBIOSとジャンパにて設定が可能。VIOは3.4/3.5/3.6Vから設定できる。
マニュアルでは、対応CPUにCeleronの名前がなく(左)、設定可能VCoreは1.3V to 1.55Vまで(右)
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パッケージを見る限りでは、ちゃんとCeleron(FC-PGA版)もサポートしている |
拡張スロットはAGP×1、PCI×6、CNR×1、DIMM×4となっており、i815E/EPマザーボードとしては標準的。またオンボードでサウンドも搭載しているほか、i815Eに内蔵されるVGA機能も当然装備している。
基板を見て気が付くのは、シルク印刷で「815ET PRO VER:5」とマーキングされている点だ。どの時点からバージョンをカウントしているのかは不明だが、熟成度という点では期待できそう。またCPUソケット周辺には十分なスペースがあり、大きなヒートシンクもラクに装着できる。
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CPUソケットには、なぜかソケットの幅よりも長い“Tualatin”シールが貼られている |
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ヒートシンクが載っていないため、B-StepにリビジョンアップしたGMCHのS-Spec“SL5NQ”を確認できる |
このほか基板上にはPromise製のIDE RAIDコントローラ用と思われる空きパターンを確認できるが、マニュアルによれば815ET ProにRAIDコントローラ搭載モデルは用意されていない。このパターンは、i815EP B-Step搭載マザーボード「815EPT Pro」の上位モデルでIDE RAIDコントローラ、ならびにAGP Proスロットを装備する「815EPT Pro-R」用に用意されたもののようだ。
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基板上には12V 4ピンの空きパターンがある。これは815EPT Pro-RのAGP Proスロット用とのこと |
価格はDOS/Vパラダイス本店で1万6800円、コムサテライト3号店で1万7600円、高速電脳で1万7800円。他社製のi815E/i815EP B-Step搭載マザーボードとほぼ同価格帯となっている。
【取材協力】