サイベース(株)とカシオ計算機(株)の10日付けの報道資料によると、米iAnywhere Solutions(アイエニウェア ソリューションズ)社とカシオ計算機は9日(現地時間)、携帯/無線分野のソリューションについて戦略的な提携を強化することで合意したと発表した。合意に基づき、カシオは、iAnywhere Solutionsに対して500万ドル(約6億2500万円)を出資し、出資手続きを同日より1ヵ月以内に完了する。
提携強化の主な内容は、急速に拡大している携帯/無線分野のソリューション市場に向けて、両社が各種アプリケーションを共同開発し、協力してビジネス展開するというもの。具体的な取り組みとしては、カシオのWindows CE搭載のビジネス用ハンドヘルド端末に、iAnywhere Solutionsのモバイルデータベース『SQL Anywhere Studio』を組み込み、企業顧客へ統合的なモバイルソリューションとして提供する。また、同データベースのオプションの暗号機能として、カシオの独自暗号方式“MDSR(Multi Dimensional Space Rotation:多次元空間回転)暗号”を組み込むため、同技術をiAnywhere Solutionsに供与するという。なお、iAnywhere Solutionsは、米サイベース社の携帯/無線分野に特化した子会社として、2000年5月に設立された企業。また、カシオの携帯情報端末『カシオペア』には、1999年10月に米サイベースが開発したフロントデータベースが搭載されている。