ハイエンド系のパーツショップとして知られるUSER'S SIDE本店で、Tyan製のデュアルAthlon対応マザーボード「Thunder K7」(型番:S2462)が予約開始となった。AMD初のデュアルCPU対応チップセット“AMD760MP”を搭載するということで、一部で注目されていたマザーボードだ。
さて、現段階でThunder K7について分かっている点を紹介しよう。主な仕様は以下のとおりだ。
CPU | Athlon×2(FSB200/266MHz) |
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メモリ | PC2100/1600 DDR SDRAM DIMMスロット×4(最大4GB) |
AGP | AGP Pro×1 |
PCI | ×5(64bit/33MHz) |
オンボードチップ | Adaptec“AIC-7899W”(Ultra 160 SCSI、デュアルチャンネル) 3Com“3C920”(10/100base-TX)×2 ATI RAGE-XL |
構成は“ServerSetIII”チップセットシリーズを搭載するマザーボードと同様。SCSIやネットワークのコントローラをオンボードで搭載するハイエンドマザーボードという位置づけが正しいだろう。
なお、判明している情報によると“Supports up to 4GB of PC1600/2100 Registered DDR RAM”とのことで、Registered DDR SDRAMを使用する必要があるとも判断できるなどナゾも多い。現在出回っているDDR SDRAMがそのまま使えるかどうかも現時点では不明だ。
使用できるCPUについても、“Athlon”だとしか分かっておらず、Duronで動作するのかどうか不明となっている。もっとも、ハイエンドマザーボードにDuronを搭載する必要があるのかは疑問が残るところだが。
予約を開始したUSER'S SIDE本店によると、5月中旬入荷予定で予価は11万8000円となっている。「11万8000円というのは、このまま円安傾向が続いた場合の予価。円相場次第で価格は変動する」(同店)としているが、しかし10万円を割ることは恐らくないだろう。なかなか敷居の高そうなマザーボードではあるが、同店ではすでにいくつか予約注文が入っているという。コンシューマ向けマザーボードと比較できる価格ではないものの、PentiumIIIやPentiumIII XeonのデュアルCPUユーザーにとっては、魅力的な選択肢と言えるかもしれない。
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