音楽CDやMP3ファイルを書き込んだメディアを単体で再生できるCD-RWドライブが登場し、一部のショップで販売が始まっている。価格は、若松通商とラオックス THE COMPUTER館で4万4800円、クレバリー3号店で4万6800円。
この製品はソニー製で、型番は「CRX10U」。電源は同梱のACアダプタかリチウムイオン充電池を用い、同社のポータブルCDプレーヤ“CDウォークマン”と同様の感覚で音楽CDやMP3ファイルを聴くことができる。英数字と記号の表示が可能なリモコン付きヘッドホンも同梱するため、PCからUSB接続でCD-RWメディアに好きなMP3ファイルを書き込んだら、PCから外すだけでそのまま大容量のポータブルMP3プレーヤとして機能するというわけだ。CD-RWドライブのバッファメモリ8MBがそのまま“音飛びガード”用メモリとしても機能するかどうかは不明。
CD-RWドライブとして見ると、速度は書き込み最大4倍速、書き換え最大4倍速、読み込み最大6倍速と、USB接続のCD-RWドライブとしては平均的な印象を受ける。付属のソフトはライティングソフト「WinCDR 6.0」、パケットライティングソフト「PacketMan」、HDDバックアップソフト「Norton Ghost」。Macintosh用のライティングソフト「MacCDR 4.1」も同梱する。
なお、注意してほしいのは連続使用時間。5時間の充電で音楽再生時には約2.5時間、書き込み/書き換え時には約2時間というのは決して長くない。せっかく持ち歩いて聴こうと思っても、わずか2時間半しかもたないのではなんのためにCD-R(W)メディアへ書き込んだのか分からず、この点は残念だ。
【取材協力】