日本オラクル(株)は21日、EビジネスシステムをLinuxで構築するプラットフォーム製品として、データベース管理システム『Oracle8i Enterprise Edition Release 8.1.7 for Linux』と、統合アプリケーションサーバー『Oracle9i Application Server Release 1.0.2 for Linux』の出荷を26日に開始すると発表した。
『Oracle8i Enterprise Edition Release 8.1.7 for Linux』では、セキュリティーアーキテクチャーをLinuxで実現するために、最新のセキュリティー標準に対応し、Eビジネスに求められる高度な安全性を提供するとしている。価格は10指名ユーザーで120万円より。また、信頼性の高いEビジネスシステムの構築を行なうために、Apacheウェブサーバーを拡張した『Oracle HTTP Server Powered by Apache』を組み込み、インターネットアプリケーションのサポートを強化したという。さらに、Oracle JavaServer Pages Engine (JSP 1.1)、Oracle Servlet Engine(Servlet 2.2)、Enterprise Java Beans(EJB 1.1 、Entity EJB)に対応するなど大幅にJavaの拡張を行なった。
『Oracle9i Application Server』は、インターネットアプリケーションの基盤となる統合アプリケーションサーバー。価格は10指名ユーザーで7万円より。アクセスの頻繁な静的および動的ページを中間層でキャッシュすることにより、リクエストごとのウェブアプリケーションの繰り返し実行の負荷を低減し、また“ロード・バランシング”機能によりリクエストを効率的に処理する仕組みとして、『Oracle Web Cache』を組み込み、大量のアクセスへのパフォーマンス向上を達成したという。
なお、両製品のトライアル版はインターネット開発者のための日本オラクル公式技術サイト“Oracle Technology Network Japan”で、3月1日よりダウンロードが可能となる。