米Netscape社は、Netscapeのマイナーバージョンアップである『Netscape 6.01』をリリースした。
Netscape 6.01 |
今回のバージョンアップでは、6.0で報告された不具合の中で、頻度の高いものをバグフィックスし、主に安定性の向上が図られている。ほかには、MacOSにおけるマウスホイールへの対応や、セキュリティホールの修正などだ。
今回修正されたセキュリティホールは、特殊なJavaScriptを貼り付けたメールを送信し、送信された側がそのメールを第三者に転送すると、もともと送ったユーザーにもccされてしまうというものだ。なおこの問題は、Netscape 6より前の『Netscape Communicator』には起きない。
現在Netscape 6.01は、Windows版、Machintosh版、UNIX(Linux 2.2)版がリリースされている。Windows版のみは日本語版が入手可能。
ダウンロードは以下のURLから可能。
http://home.netscape.com/download/
ここからダウンロードされる「N6Setup.exe」でうまくインストールできない場合は、同社のFTPサイト
ftp://ftp.netscape.com/pub/netscape6/
から「sea」という名前のディレクトリ(フォルダ)を探し、フルサイズのファイル(その場合もファイル名は「N6Setup.exe」だ)をダウンロードしよう。ファイルサイズは日本語Windows版で約30MB。
Netscape 6でダウンロードのWebページにアクセスすると、アップデートできることが通知される。 |
Netscape 6.01をインストール後に再度ダウンロードのWebページを訪れると、現在6.01でアクセスしていることや、OSのバージョン(2000ではなく、NT 5.0となっている)、使われている言語、さらに128bitの暗号強度を誇ることが表示されるとともに「Congratulations!」の文字が出現する。 |
ちなみにInternet Explorer 5.5でアクセスした場合は、きちんとIE5.5であることを認識してくれ、アップデート(?)可能であることが表示されるが、使用言語が不明となる。さらに暗号強度の表示が「Weak or Unknown Encryption」と表示される(このIE5.5は128bitのパッチをあてている)。 |
Netbusiness Edition
同ダウンロードページには、『Netbusiness Edition』というバージョンも存在する。これは、
- ビジネス用のMy Sidebar
- ビジネス用ブックマーク
- ビジネス用リンク
- ビジネス用の「ホームページ(スタートページ)」
など、ビジネス用にカスタマイズされたNetscape 6だ。しかし英語版しか用意されておらず、編集部で日本語版Windows 2000にインストールしたところ、起動するにはしたが、メニューの表示などに不具合が起きた。もともと英語版であるし、ビジネス用のブックマークなども日本国内でのビジネスにどの程度活用できるかは分からない。日本語版Netbusiness Editionの登場を願うばかりだ。
Netscape 6.01システム要件
Windows版
- OSのバージョン……Windows 95/98/98 SE/NT 4.0/2000
- CPU……Pentium-233MHz以上
- メインメモリ……64MB
- ハードディスク容量……26MB
UNIX(Linux 2.2)版
サポートされているディストリビューション
- Red Hat Linux 6.0/6.1/7.0
おそらく動くであろうとされているディストリビューション
- Debian GNU/Linux 2.1以上
- SuSE Linux 6.2以上
- その他、ライブラリがglibc 2.1以上で、libjpeg.so.62以上のもの
Macintosh
- OS……Mac OS 8.6以上
- CPU……PowerPC 604e-266MHz以上
- メモリ……64MB
- ハードディスク容量……36MB