(株)日立製作所は7日、インターネットビジネスを支援する“プラットフォームソリューション”を拡充するため、Linuxを本格的に主要製品に採用すると発表した。
これによりメインフレームからモバイル機器までの主要製品でLinuxがサポートされる。メインフレームは『MP シリーズ』、米インテル社の64bitアーキテクチャーを採用したIA64サーバー、UNIXサーバー『HITACHI 9000V シリーズ』、パソコンサーバー『HA8000 シリーズ』、デスクトップパソコン『FLORA シリーズ』をサポートしていき、モバイル機器ではモバイルLinuxに対応したペン入力タイプのインターネット端末を製品化する予定としている。
また、高信頼性・高可用性を必要とする“ミッションクリティカルシステム”へのLinuxの適用を支援するために、24時間365日のシステム運用支援、予防保守などを含むサポートサービス“C/S 高度サポートサービス for Linux”の販売を11日に開始する。価格は個別見積り。これは、基本的なQ&Aレベルから、最上位のミッションクリティカル用途の運用サポートまで、4段階のメニューで提供される。当初はパソコンサーバー『HA8000 シリーズ』ユーザーを対象にサービスを提供するという。
そのほか、インターネットアプライアンスサーバーのラインアップ強化として、'99年11月に発売したインターネットアプライアンスサーバー『HA8000-ic/InterStation』のファミリー製品として、アドバンスドサーバー『HA8000/30』をベースにターボリナックス ジャパン(株)製のOS『TurboLinux Server 日本語版6.1』、ルーター、無停電電源装置、導入時のネットワーク設定サービスをセットした『インターネットオールインサーバ構築ソリューション』を11日に発売する。価格は48万円より。
また、既存システムのLinuxへの移植およびLinux上でのアプリケーション開発を支援するサービス“Linux 開発支援テクニカルサービス”の販売も11日に開始する。価格は個別見積り。
同社では、同サービスと“C/S 高度サポートサービス for Linux”を組み合わせることで、Linux上のシステム開発から運用まで一貫してサポートしていくとしている。
