シスコシステムズ(株)は24日、7月で終わった会計年度の売上げが10億ドル(約1070億円)に達したことを明らかにした。その上で、「今期はその倍の20億ドル(約2140億円)が売上げ目標」(黒澤保樹代表取締役社長)という。
黒澤保樹代表取締役社長 |
20億ドルの売上目標を達成する戦略として、ウェブアプリケーションや光伝送機器、無線LAN製品の新しい分野に人的リソースを投資していくという。
そのほか、現時点では売上げの1パーセントを占めるにすぎない中小企業向けの販売を強化する。具体的には、キャリアや大企業をターゲットにしている“SI Parter”とは別に、ディストリビューター経由でリセラーがシスコ製品を販売できる“ディストリビューター/リセラー ビジネスモデル”を導入する。
これにより、従来必要であった認定技術者を置くことや、ラボを設けることなしに製品を販売できる道を開く。ただし扱える製品は、キャリア向けや光伝送機器を除くローエンド製品が中心になるという。コマーシャル営業本部の大高洋一本部長は、「1stステップとして今年は、売上げに占める割合を5パーセントにする」と目標を示した。