米ライコス社とライコスジャパン(株)は26日、東京にてライコスの今後の戦略について発表した。
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| 米ライコス社のロバート・J・デイビス(Robert J.Davis)CEO(左)と、ライコスジャパン(株)の吉田和男社長(右) |
ライコスジャパンが5月14日にウェブサイトを全面リニューアルしたことに合わせ、米ライコス社のロバート・J・デイビス(Robert
J.Davis)CEOと、ライコスジャパン(株)の吉田和男社長からライコスの戦略について発表が行なわれた。
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| 米ライコス社のロバート・J・デイビスCEO(Robert J.Davis) |
インターネットが1つのメディアとなった
米ライコス社のロバート・J・デイビスCEOは、インターネットについて、「'94年にビル・ゲイツは、インターネットの革命はPCの革命より規模が大きくなると予想したが、これは現実になった。PCの台数増加とアクセス速度の向上などにより、現在のウェブ市場は革命的に急成長を遂げている。数年前まで名前も知られていない企業が、巨大企業になるような革命も起きており、ライコスもその企業の1つとなった。米ライコスのウェブサイトは、'95年7月に1日あたり20万ページビューだったが、'94年4月には6000万ページビューを超えた。これは、TVやCAVTと並んでインターネットが1つのメディアとなったことを意味する」と述べた。
広告収入やEC(電子商取引)の取引額は急激に伸びていく
ライコスの広告収入については、「ウェブサイトの広告収入は、2001年に全世界で70億ドル(約8500億円)を超え、その後も伸びると予想されている。インターネットは、瞬時に質の良いデータを集めることができ、ダイレクト・マーケティングに最も適していると言われている」と語った。またライコスの成長性に関しては、「米国におけるウェブサイトの市場シェアは、'99年4月にライコスが51.8パーセントとヤフーの50.8パーセントを抜き、1番になっている。また、新規ユーザー数の伸びも'98年の1年間で、289パーセントとヤフーのマイナス2パーセントを超えている。このライコスの市場シェアが、広告市場シェアを左右していく」と述べた。EC(電子商取引)については、「EC市場の取引額は、2003年までに全世界で2.3兆ドル(約280兆円)となり、世界経済の5パーセントを占めるようになる。企業のロケーションは関係なくなり、良い内容、良い顧客があれば、シェアを伸ばしていくことができるだろう」と述べた。
「ライコスのウェブサイトを日本で１番にしたい」
日本での展開については、「ライコスは、世界へ進出する使命を受けている。日本では、アメリカのウェブサイトをただ翻訳するだけではなく、日本市場向けのものを独自に作っていきたい。ウェブサイトは、特にコミュニティー作りが重要で、日本でもこの充実を図っていく。そして、アメリカと同様に、ライコスのウェブサイトを日本で１番にしたい」と述べた。最後に、「最も重要なアドバイスがあるので、メモの準備をして下さい」と真剣に説明した後、「そのアドバイスとはLycos.co.jpをブックマークに登録することだ」と述べ、会場は笑いに包まれることとなった。
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| ライコスジャパン(株)の吉田和男社長 |
年内の目標は、1日300万ページビュー
ライコスジャパン(株)の吉田和男社長は同社の展望について、「5月14日にウェブサイトのリニューアルを行なった。今回のリニューアルは、ユーザーインターフェースの刷新や検索機能の強化、無料E-Mailサービスの開始などだが、最も力を入れたのは検索機能の強化である。特に企業の公式サイトや企業情報の検索が簡単になっている。'99年4月には1日のページビューが100万を超えたが、年内にはこのページビューを300万まで持っていきたい。我々は、メジャーになることを目標とし、そのために積極的なプロモーション活動をしていくつもりだ」と述べた。最後に、ライコスジャパンのスローガン“Your Personal Internet Guide”を掲げ、「このスローガンをユーザーへの約束としたい。今後は検索力の向上を第一として、ユーザーをいかにナビゲートするかに重点をおいていく」と述べた。
