軽い? PowerBook登場
米国アップルコンピュータ社は、11日、同社のウェブサイトにおいて、最新型のノートブックコンピューター『New
PowerBook G3』を発表した。このNew PowerBook G3は、現在、米国カリフォルニア州サンノゼにおいて開催されているWWDC(ワールドワイドデベロッパカンファレンス)の基調講演において、同社暫定CEO(最高経営責任者)、スティーブ・ジョブズ氏が紹介したもの。400MHzのPowerPC
G3、14インチの液晶ディスプレー、DVD-ROMドライブ、2つのUSBポートなどを搭載した同製品は、同社のオンラインストアApple
Storeにおいて20日より販売開始される。価格は2499ドル(約30万2500円)と3499ドル(約42万3500円)。
なお、アップルコンピュータ(株)の広報によれば、同製品の日本国内における販売については「予定しているが、販売開始時期や価格などは未定」とのことだ。
New PowerBook G3の最大の特徴は、その軽さと薄さだ。オールインワン型のノートブックコンピュータとしては、もっとも軽い部類に入る約2.7kgとなっており、前モデルと比較して約1kg軽量化されている。また、サイズは幅32.3cm×奥行き26.4cm×厚さ4.3cmとなっており、これまでより20%薄くなっている。デザイン的には前モデルを踏襲したものとなっており、大きなデザイン要素の変更は見られないが、曲線を活かした優美なフォルムによって、より軽やかなイメージを与えるデザインとなっている。また、バッテリー持続時間がバッテリー1基で最長5時間となったのも特筆すべきだろう。
USB搭載、FireWireはなし
インターフェイスは、USBポートが2基搭載され、シリアルポート、ADBポートがなくなった。FireWire(IEEE1394)については、サードパーティのCardBus製品による対応にとどまった。また、SCSIポートは残った。このほかには、10/100BASE-Tイーサネット、56K
V.90モデム、PCカード(Type I、II)およびCardBusスロット、Sビデオ端子が装備されている。
New PowerBook G3は、M7304LL/AとM7308LL/Aの二機種用意されている。最速の400MHzのPowerPC
G3を搭載するM7308LL/Aは、1MBのバックサイドキャッシュ、6GBのIDEハードディスクドライブ、DVD-ROMドライブを装備している。M7304LL/Aは、CPUに333MHzのPowerPC
G3、512Kのバックサイドキャッシュ、4GBのIDEハードディスクドライブ、CD-ROMドライブを装備している。
ハードディスクについては、builde-to-orderに10GBのIDEハードディスクドライブが用意されている。また、いずれも64MB(SDRAM)のメモリー、8MB(SDRAM)のビデオメモリー、グラフィックコントローラーにはATI
RAGE LT Proを搭載している。