日立建機エンジニアリング(株)とファイヤー・ポンド・ジャパン(株)は22日、共同で記者会見を開催し、ファイヤー・ポンドの営業支援システムの販売およびサービス提供に関する提携を3月9日に結んだことを発表した。本日より、営業活動を開始する。ファイヤー・ポンド・ジャパンは、営業支援システムベンダーである米ファイヤー・ポンド社の日本法人で、'98年6月設立。今回の提携で、日立建機エンジニアリングは、ファイヤー・ポンドの営業支援システム『Signature
Plus(シグネチャープラス)』を販売するほか、プロモーション活動などを共同で行なう。
日立建機エンジニアリングのビジネスソリューション事業部長、樋口浩一氏(左)と、ファイヤー・ポンド・ジャパンの新造宗三郎社長 |
『Signature Plus』は、企業の営業部門向けのISS(Interactive Selling System)ソフトウェア。'98年6月にファイヤー・ポンド・ジャパンが日本語版を発表した。営業スタッフが顧客に対して製品情報を提示したり、サービス内容のプレゼンテーション、価格見積りなどの提案を行なう際に利用する。
日立建機エンジニアリングは'82年の設立で、油圧ショベルを開発、生産する日立建機(株)の子会社。設立当初は設計システムの構築などを主業務としていたが、'98年6月にSIベンダーとして企業方針を転換した。同社は'97年に国内で初めて『Signature
Plus』を導入しており、代理店の第1号でもある。自らをユーザー事例として顧客にアプローチしていくという。当面のターゲットとなる業種として、自動車、機械などをあげている。また、(株)日立製作所のSI部門との連携も視野に入れているという。
今回の提携により、日立建機エンジニアリングは、社内に『Signature
Plus』を専門に販売する部門を設置して顧客への営業活動を進める。必要に応じて、双方の営業案件に相互に人員を派遣して協力する方針だという。
また、広告、宣伝などのプロモーション活動を共同で行なうことも予定している。一方ファイヤー・ポンド・ジャパンは、日立建機エンジニアリングの営業、コンサルティングスタッフに対して、『Signature
Plus』に関する製品知識を教育という形で提供し、販売活動の促進を図る。
両社ではこの提携により、今後1年間で2~3件の成約、5~10億円の売り上げを目標に掲げている。