シャープ(株)は、4型ポリシリコンTFTカラー液晶(640×480ドット)を採用し、インターネット機能を強化したザウルスシリーズの最上位機種『ザウルス
アイクルーズ<MI-EX1>』を発表した。標準価格は16万円で、16日に発売される。
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上に装着されているのがデジタルカメラユニット。左上の“スクロールボタン”により、片手でインターネットのブラウジングが可能という |
MI-EX1は、3月10日に発表された『ザウルス アイゲッティ<MI-P1>』と同様に、同社が提供するインターネットサービス『シャープスペースタウン』(有料/無料のコンテンツと、インターネットアクセスの複合サービス)を利用することで、パソコンとは違ったインターネットの利用法を提案するという。アイゲッティで提供されているサービスは、有料のものを含めてすべてMI-EX1でも利用できる。
具体的には、シャープスペースタウンで提供される“インターネット番組表”(ニュース、天気予報、話題のホームページなど、おすすめ情報が無料で提供される)を使い、読みたい情報をビデオの予約と同じような感覚で“番組予約”することで、夜中など任意の時間にコンテンツをMI-EX1に読み込み、それをオフラインで“読む”ことができるというもの。このインターネット番組表は、伊藤忠商事(株)、エキサイト(株)の協力により提供される。
ハードウェア面では、従来機種の『パワーザウルス』のもの(320×240ドット)に比べ、高精細な4型ポリシリコンTFTカラー液晶(640×480ドット、バックライト付き)を搭載しており、ウェブページをパソコン並に表示することが可能という。パワーザウルスシリーズや、『ザウルス
ポケット』では、フレームが使用されたウェブページを表示する際に、各フレームごとに切り替えて表示させなくてはならなかったが、今回のMI-EX1では、パソコンのウェブブラウザーで見るのと同様に、フレーム込みで表示させることができるようになった。ただし、SSLやクッキーには対応しているが、CSS(Cascading
Style Sheet)やXML、JavaおよびJavaScriptには対応していない。
オプションで提供される『デジタルカメラユニットCE-AG05』は85万画素CCDを採用し、従来の35万画素のものに比べ高画質になっているほか、接続にPCカードスロットを使用しないため、デジタルカメラユニットで撮影した画像をPCカードのフラッシュメモリーに直接保存することができる。CE-AG05の価格は4万5000円。
<MI-EX1>の主な仕様は表の通り。
製品名 |
MI-EX1 |
CPU |
32bit RISCプロセッサー(非公表) |
ディスプレー |
640×480ドット4型低温ポリシリコンTFTカラー液晶(6万色表示) |
メモリー |
24MB(うちユーザーエリアは約15MB) |
インターフェース |
PCカードスロット(Type II)×1、モジュラージャック、赤外線通信ポート(IrDA
115Kbps)、拡張インターフェース端子など |
通信機能 |
33.6Kbps(V.34)内蔵モデム、デジタル携帯電話アダプター内蔵、PHSアダプター内蔵 |
使用時間 |
連続表示約6時間、携帯電話/PHSでの連続通信約4時間、モデムでの連続通信約2時間 |
充電時間 |
約2.5時間 |
サイズ |
幅161×奥行き83×高さ23mm |
重さ |
約255g(バッテリー含む) |
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「今年度ザウルスシリーズ全体で50万台の販売を見込む」シャープ(株)情報システム事業本部副本部長兼情報システム事業部長中川博英氏 |