カテナ(株)は、英語を中核にし、将来的にはスペイン語やドイツ語、フランス語などの多言語の翻訳に拡張できる多言語対応の翻訳ソフト『LogoVista
X』シリーズを3月10日に発売する。開発はグループ会社であるロゴヴィスタ(株)が担当した。
『LogoVista X PRO [ExJ] Ver1.0』 |
同シリーズ第1弾の製品として、英日双方向の翻訳エンジンを搭載した『LogoVista
X[ExJ]』が発売される。製品は、プロ用の『LogoVista X PRO [ExJ] Ver1.0』(価格は12万円)。個人用の『LogoVita
X PERSONAL [ExJ] Ver1.0』(7万5000円)と専門辞書を同梱した『LogoVista X PRO
[ExJ](フルパック) Ver1.0』(18万円)の3製品。
『LogoVita X PERSONAL [ExJ] Ver1.0』 |
同シリーズでは、英日・日英以外の言語翻訳に対応した翻訳エンジンを組み込むことが可能で、将来的には9言語に対応する予定だ。1年以内にスペイン語、そして1~2年以内に仏語、独語、ポルトガル語、イタリア語、中国、韓国語の各翻訳エンジンが発表されるという。翻訳エンジンは、米Language
Engineering社が開発している。なお、これらの言語翻訳は英語を中間に置く方式を取る予定で、例えば日本語からスペイン語に変換したい場合は日本語から英語、そして英語からスペイン語に変換することになる。
ロゴヴィスタ(株)代表取締役社長の小笠原暁氏 |
「時代の変化に敏速に対応できる翻訳ソフトの開発に力を注いでいる。重要なのは、翻訳の精度とスピードだ。これまで英語を主とする製品を展開してきたのだが、当社が最終的に目指しているのは、多言語対応の翻訳である」と、同シリーズの開発を担当したロゴヴィスタ(株)代表取締役社長の小笠原暁氏は多言語対応への意気込みを語った。
カテナ(株)代表取締役社長の小宮善継氏 |
また、同シリーズの販売を担当するカテナ(株)代表取締役社長の小宮善継氏は「翻訳の場合、日本語の文法がしっかりしていないときちんと訳すことができないという。今後は、自動的に日本語の文法を直して訳す機能を盛り込む予定。よって、日本語からの多言語への翻訳が大幅に改善されることになるだろう」と、語った。
そのほか、カテナはユーザーが必要とするコンポーネントごとの購入が可能な『LogoVista
XCompo』を4月から販売する。同製品は、『LogoVista X』ソフトの各機能をコンポーネント化し、インターネットや体験版CD-ROM(フル機能・30日間限定)を介して販売するというもの。フル使用を可能にするアクセスキーは、電子メールを介して配信されるので、ユーザーはインターネットに接続している必要があるそうだ。コンポーネントは、『EtoJ翻訳エンジン』、『JtoE翻訳エンジン』、『ホームページ翻訳』などで構成される。なお、価格は店頭で販売するパッケージ製品『LogoVista
X』シリーズと比較して、約半分の設定で、各コンポーネントの価格は3000円から1万円。
「コンポーネント販売により、店頭で販売するパッケージ製品と比較して安価に購入できるが、それだけにマニュアルが付属しない(別売り)、コンポーネントごとにインストールが必要など、手間がかかるものだ。日本国内では1年間で1万本の出荷が目標で、その内パッケージ製品が占める割合がほとんどと予測している」と、ロゴヴィスタ(株)マーケティング部長の窪田昇氏は語った。