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コンパック、64bit UNIXの新戦略を発表--DIGITAL UNIXは『Tru64 UNIX』に名称変更

1999年02月02日 00時00分更新

文● 報道局 清水久美子

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 コンパックコンピュータ(株)は、旧日本ディジタルイクイップメント(株)のUNIX OS『DIGITAL UNIX』を『COMPAQ Tru64 UNIX』(コンパック トゥルーロクヨン ユニックス)と名称変更し、同時に今後のロードマップを明らかにした。

 ロードマップによれば、今年中頃には現在のTru64 UNIX V4.xから、V5.0へのバージョンアップを行なう予定で、10TBのストレージや28GBのメモリーが実装可能になるという。また、2000年中ごろにはV5.0xへのバージョンアップを予定しており、インテルのIA-64をサポートするとしている。

 本日の発表については、同社製品統括本部エンタープライズ製品本部の畠中有道本部長より詳細な説明があった。同氏によれば、「コンパックのサーバーやワークステーションなどハイエンド製品において、すべてAlpha 21264プロセッサーを搭載するほか、Tru64 UNIXを標準OSとして採用する。Alphaを64bit RISCプロセッサーの業界標準にし、Tru64をコンパックのハイエンド製品の標準OSにすることで、64bit市場の標準OSとしての地位を目指す」と述べた。

 なお、旧日本タンデムコンピューターズ(株)の『Integrity SA シリーズ』にもAlphaプロセッサーとTru64 UNIXを採用していくロードマップが示されている。これによれば、同シリーズは2001年より販売を開始する予定としている。

製品統括本部エンタープライズ製品 畠中有道本部長製品統括本部エンタープライズ製品 畠中有道本部長



Alpha 21264とTsunamiチップセットを搭載したワークステーション/サーバー新製品も発表

 今回の戦略発表に合わせて、Alpha 21264とTsunamiチップセットを搭載したワークステーション/サーバー新製品を発表、2月下旬に出荷を開始すると発表した。CPUにAlpha 21264-500MHzを搭載。また、CPU、メモリー、外部PCIバスをクロスバースイッチ方式で結合したアーキテクチャーを持つ、Tsunamiチップセットを採用している。

 今回発売されるのは、ワークステーション『COMPAQ Professinal Workstation XP1000』とサーバー『COMPAQ AlphaServer DS20』の2製品。『COMPAQ Professinal Workstation XP1000』は、メモリーが128MB(最大2GB)、HDDが4.3GB(最大54.6GB)、外部I/Oに64bitPCIスロットを2基、32bitPCIスロットを2基、PCI/ISA共用バスを1基搭載している。最小構成価格でOSにTru64 UNIXをプレインストールモデルが194万円から、Windows NTを搭載したモデルが161万円から。

ワークステーション『COMPAQ Professinal Workstation XP1000』ワークステーション『COMPAQ Professinal Workstation XP1000』



 『COMPAQ AlphaServer DS20』は、メモリーが128MB(最大4GB)、HDDが4GB(最大128GB)、外部I/Oに64bitPCIスロットを5基、64bitPCI/ISA共用スロットを1基搭載している。最小構成価格でOSにTru64 UNIXをプレインストールモデルが364万円から、Open VMSをプレインストールモデルが372万9000円から、Windows NT Server4.0を搭載したモデルが358万7000円から。

サーバー『COMPAQ AlphaServer DS20』 サーバー『COMPAQ AlphaServer DS20』

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