『ELSA VICTORY II』 |
(株)エルザ
ジャパンは、これまで提供してきたハイエンド向けグラフィックス製品をだけでなく、コンシューマー向けのグラフィックス・アクセラレーター・ボードを提供すると発表した。第1弾の製品として、米NVIDIA社のグラフィックスチップ『RIVA
TNT』を搭載した『ELSA VICTORY II』(AGP2×、16MBSDRAM)、米3Dfx Interactive社のグラフィックスチップ『Voodoo
Banshee』を搭載した『ELSA ERAZOR II』(AGP1×、16MB SGRAM)を2月から販売する。両製品の価格はオープン。推定実売価格は1万5800円だという。販売代理店には、三井物産デジタル(株)、アイル(株)、(株)アスクと丸紅ソリューション(株)(交渉中)。なお、製品のマニュアル、ドライバー、ツールの日本語化やサポートに力を注ぎ、6年間保証を実施するという。
『ELSA ERAZOR II』 |
また'99年春には『RIVA TNT』の後継機種である『RIVA TNT2』を搭載した製品や、米S3社のグラフィックチップ『Savage』の後継チップである『Savage4』を搭載した製品などを発表する予定だ。
(株)エルザ ジャパン代表取締役社長の鉛谷貞治郎氏 |
さらには、ハイエンド向け製品としては、'99年春にNVIDIAの『RIVA
TNT2』チップを搭載し、エルザ独自のOpenGL ICDドライバーを採用したグラフィックス・アクセラレーター・ボード『ELSA
Gloria Synergy II』を春に発表する予定だ。同製品(16MB SDRAM、AGP2×、ELSA製OpenGLドライバーβ版
)のサンプルでは、CDRS-04値で65を記録しており、既存製品を上回るという。なお、3月の出荷が予定されているインテルの『Pentium
III』のKatmaiインストラクションにも対応するように最適化を行なっている。
同社の'98年度の売上高は2.8億円。'99年度はコンシューマー向け製品の投入による大幅な増加を期待し、売上高は18億円を予定している。内訳はハイエンド製品が5億円、コンシューマー向け製品が13億円である。これにより、「グラフィックス・アクセラレーター・ボード市場で13%のシェアを獲得したい」と、同社代表取締役社長の鉛谷貞治郎氏は語った。