米シーラス・ロジック社は現地時間の14日、米ルーカスフィルム社の“THX(*1)ホーム・シアター”処理を行なう“DSP(Digital
Signal Processing)(*2)アルゴリズム”におけるライセンス契約を結んだ。これにより、今後の同社のオーディオDSP製品“Crystal”にはこのアルゴリズムが採用される。この製品では、アナログ信号からデジタルデータへのオーディオ変換や、圧縮オーディオ信号の復元、THXポスト・プロセッシング処理を行なった後、デジタルからアナログへ戻すデータ変換が実行される。なお、このアルゴリズムを採用する製品は現在サンプル出荷中で、3月31日までに量産予定という。
(*1)THXとはルーカスフィルム社が提唱する、劇場における音響の再現性についての基準規格。THXという名称は、ルーカスの最初の作品“THX1138”に由来する。
(*2)DSPとは、転送レートの高いデータの流れをリアルタイムで処理するために開発されたデバイスで、サウンドカードやモデムなどで利用される。今回ライセンス供与されたアルゴリズムはRe-equalization、Timbre
Matching、Adaptive Decorrelation、Bass Management、Electronic Crossoverフィルター、Bass
Peak Level manager、Loud Speaker Position Time Synchronization。