コンパックコンピュータ(株)は、同社のハイエンド向けサーバー『AlphaServer』の主要OSであるOpenVMSの次期バージョンに“OpenVMS
Galaxy ソフトウェア・アーキテクチャ”を搭載すると発表した。
資源移動モデル(リソースバランシング・モデル)を採用した“OpenVMS
Galaxy”は、CPUや、メモリ、ストレージなどシステムの資源を複数の“インスタンス”と呼ばれる作業領域に分割し、付加の重さに応じて、インスタンス間で動的に処理を移動する“活適性(ダイナミック・アダプタビリティ)”と呼ぶ機能を搭載している。Galaxy
V1.0ではCPUのみ移動が可能。それぞれのインスタンスは利用形態に合わせて無共有(独立)モデル/部分共有モデル/完全共有モデルといったアプリケーションデータの共有モデルを選択できる。インスタンスを独立させた場合にはひとつのサーバーに、複数のOS環境を設定することも可能。
現段階では対応OSはOpenVMSのみだが、今後、DIGITAL UNIX、Windows NTも対応する予定としている。'99年4月に出荷開始で価格は未定。資源をインスタンスに分割して利用することにより、ひとつのサーバーでマルチプロセッシングやクラスタリングの機能を実現できるため、TCO(Total
Cost of Ownership)の削減に繋がるという。
