マイクロソフト(株)と(株)クレオは、宛名印刷ソフトの機能障害を修正するプログラムの無償配布を開始した。
機能障害が見つかったのは、マイクロソフトの『Microsoft
はがきスタジオ2』と、クレオの『筆まめ9』。いずれも28日より、同社のWebサイトから修正プログラムをダウンロードできる。また、両社とも修正プログラムを収録したCD-ROMを郵送で無償で配布する。
『Microsoft はがきスタジオ2』では、住所録データをバックアップした後、別の住所録データを開こうとすると、もともとバックアップしたデータが置換されてしまうというバグが発見された。マイクロソフトでは、「同製品は、23日の発売直後に店頭からすべて回収している。ユーザー登録を済ませた方には、修正版CD-ROMの郵送も行なう予定で特に混乱はない」と説明している。
一方、クレオの『筆まめ9』も、住所録データのバックアップに関する不具合が先週になって発見された。同ソフトは、10月3日発売のため、店頭からの回収は行なわない方針。同社では、「当初より、10月20日に郵政省が発表した最新の郵便番号を収録した“アップグレードCD-ROM”を配布する予定だったので、その中に修正プログラムを収録する。31日には、“アップグレードCD-ROM”が各小売店に配布されるので、『筆まめ9』に添付して販売することになる。登録済みのユーザーにも、無償で配布する」と説明している。
宛名印刷ソフトは年賀状の作成に用いられることが多く、商戦のピークは11月中旬。クレオの担当者は、「年末商戦には影響はなさそう」との見方を示している。