ユーゴスラビア連邦セルビア共和国の首都ベオグラードで発行されている地元紙のBlicは22日、“Black
Hand”と名乗るセルビア人ハッカーグループが同紙に対し、コソボ自治州に本拠を置く反セルビア系サイトをクラッシュさせていたことを電話で伝えてきたと報じた。
反セルビア系サイトの代表者であるEdomond Hajullaaga氏は、ここ3日間で何度ものクラッシュがあったことを認めた。“Black
Hand”は、次にNATOのサイトをハッキングする計画があると同紙に告げたが、詳細については語らなかった模様だ。
内戦状態のコソボ自治州で活動する反セルビアグループは、数年前からインターネットを使って世界中にプロパガンダの発信を行なっていた。近年になって、セルビア政府もそれらに対抗するサイトをいくつか作るようになってきているという。セルビアのハッカーグループが名乗っている“Black
Hand”とは、20世紀初頭のセルビアで起こった皇太子暗殺事件に関わったとされる政府集団の名前にちなんでいる。