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YOSHIKI、音楽レーベルを主催――インターネットでコンテンツ配信も

2000年06月21日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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'97年に解散した元X JAPANのYOSHIKI氏は20日、“株式会社エクスタシー・ジャパン”の設立と、新音楽レーベル“エクスタシー・ジャパン(EXTASYJAPAN)”の始動を発表した。資本金は5000万円で、YOSHIKI氏が代表取締役社長を務める。事業内容は、YOSHIKI氏がプロデュースする新人ミュージシャンを中心とした、レコードやCDの企画・製作および販売、マネジメント業務、著作権の管理など。米国に子会社を設立したほか、ワーナーグループと契約し、国内外で楽曲をリリースする。

YOSHIKI氏。会見中サングラスを外すことはなかったが、終始にこやかな表情であった
YOSHIKI氏。会見中サングラスを外すことはなかったが、終始にこやかな表情であった



'97年9月22日のX JAPAN解散から2年半、YOSHIKI氏は沈黙の期間を振り返り「逃げたわけではないけれど、自分の殻に閉じこもっていた時期もあった」と語った。プロデュース活動の本格スタートは、こうしたスランプなどを通じ、音楽活動を見つめ直した結果という。また、YOSHIKI氏自身もいちミュージシャンとしても水面下で動き出しているようで、「僕自身も活動をしたい思い、まだ形になっていないが、レコーディングを始めている」と語った。

会見では、EXTASYJAPANが契約するミュージシャンとして、約10組の名前が公表された。そのうちの1組“PICK2HAND”というロックバンドは、(株)ミュージック・ウェブの音楽配信サイト“MusicWeb”主催のオーディションに合格し、紹介されていたグループだ。“MusicWeb”掲載中の楽曲をYOSHIKI氏が発見し、その才能を見込んで契約を結んだというエピソードがある。

このようなこともあってか、EXTASYJAPANでは、音楽CDやライブを軸としたリアルの活動のほか、インターネットのメディアとしての力を重要視し、7月8日より同レーベルのホームページでコンテンツ配信を開始する予定だ。ここでいう“コンテンツ”が何を指すか、詳細は公開されていない。音楽データをインターネットで配信(販売)することも視野に入れているというが、こちらの時期や詳細については検討中としている。「MP3をはじめとする圧縮技術には、まだ満足していない。(その音質を)いかにCDクオリティーに近づけるか、検討中です」とYOSHIKI氏は語った。

会見にはYOSHIKI氏をはじめ、(株)ワーナーミュージック・ジャパン代表取締役会長の稲垣博司氏や(株)メディアファクトリー代表取締役の坂本健氏、米国のスタッフも参加した。メディアファクトリーは、新会社に資本参加する
会見にはYOSHIKI氏をはじめ、(株)ワーナーミュージック・ジャパン代表取締役会長の稲垣博司氏や(株)メディアファクトリー代表取締役の坂本健氏、米国のスタッフも参加した。メディアファクトリーは、新会社に資本参加する



新会社の設立は'99年8月27日。資本金5000万円の出資比率は、YOSHIKI氏が52パーセント、(株)リクルートの関連会社である(株)メディアファクトリーが48パーセント。社員数は約20名で、所在地は東京都渋谷区。

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