NECモバイルエナジー(株)は6日、携帯電話や携帯情報端末などの薄型化や小型化へ対応するために、アルミ基材のラミネートフィルムを外装材に採用したマンガン系リチウムイオン二次電池3品種を開発し、出荷を開始したと発表した。サンプル価格はそれぞれ2000円。
同製品は、独自開発のマンガン系正極材を採用している。これは、安全性に優れ、材料が豊富で環境にもやさしいという特徴を持つという。
同製品は、重量エネルギー密度が、アルミ缶タイプの電池より約25パーセント増加した150Wh/kg。耐腐食性を高めたラミネートフィルム封止技術により、缶タイプと同じ液体の電解質が使用可能となり、従来の缶タイプと同程度の放電特性・低温特性を実現したという。保護回路を電池と一体型化し、設計効率を向上した。
容量が150mAhの『IML270330-2』は、サイズが幅27.0×厚さ(奥行き)3.4×高さ30.0mm、重量が5.0g。容量が300mAhの『IML270530-2』は、サイズが幅27.0×厚さ(奥行き)5.4×高さ30.0mm、重量が8.0g。容量が580mAhの『IML350362-1』は、サイズが幅35.0×厚さ(奥行き)3.7×高さ62.0mm、重量が15.0g。
なお、IML270530-2はカシオ計算機(株)の腕時計型MP3プレーヤー『リストオーディオプレーヤー』WMP-1Vに採用されている。