(株)富士通ビジネスシステム(FJB)は、米オープンマーケット社と販売代理店契約を締結、オープンマーケットのウェブコンテンツ管理アプリケーション『Internet
Publishing System(IPS)』と、iPlanet e-commerce solutionsのアプリケーションサーバー『Netscape
Application Server(NAS)』を組み合わせたコンテンツ管理システム『WebAS
for コンテンツマネジメント』を発売した。
WebAS for コンテンツマネジメントは、コンテンツ管理機能と、EC管理機能を統合した大規模ウェブサイト構築向けプラットフォーム。ウェブサイト上の各種コンテンツの管理やワークフロー管理、コンテンツ情報の配信といった機能を搭載する。
企業内のウェブサーバーおよびデータベースとのやり取りは、iPlanet
e-commerce solutionsの『Netscape Application Server(NAS)』を経由して行なう。NASは、サーバーの障害発生時にリクエスト処理を別クラスターに自動的に確立するフェイルオーバー機能や負荷分散機能、セッション管理機能などを搭載しており、24時間365日稼動可能なシステムを構築できる。
また、IPSの追加機能という形で、コンテンツ上で登録された個人情報を分析し、ECにおけるワントゥーワンマーケティングを可能にするパーソナライゼーションツールを今年中にリリースするという。このツールとWebAS
for
コンテンツマネジメントにより、コンテンツ上でのマーケティングが容易に行なえるとしている。
価格は、サーバー台数が1~2台で687万5000円から。対応プラットフォームはSolaris
2.6以上で、対応データベースはOracle8。なお、Windows NT4.0対応版も今後リリースするという。
また同社は、WebAS for
コンテンツマネジメントを利用したシステム構築のコンサルティングや設計、導入サポート、トレーニングといったサービスも合わせて提供する。サービスの価格は185万円から。
本日都内で行なわれた記者発表会で、同社代表取締役会長の大槻幹雄氏は、「ウェブビジネスはコンテンツの時代になっている。われわれもその動きに対応し、ウェブコンテンツを中心とした製品展開をしていく。ウェブサイトを運営する業者は、WebAS
for
コンテンツマネジメントを利用することで、コンテンツ管理が可能となり、さらには本格的なECビジネスを実現できる」と挨拶。
![]() | FJB代表取締役会長の大槻幹雄氏 |
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続いて、米オープンマーケットのプレジデント兼CEOであるRonald
Matros(ロナルド・マトロス)氏は、「われわれは、コンテンツ管理とコマース管理を統合した、本格的なEビジネス向けソリューションを提供する。米国ではコンテンツ市場規模が拡大しており、日本でも今後同様の傾向がみられるだろう」としている。
![]() | 米オープンマーケット社プレジデント兼CEOのRonald Matros氏 |
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また、同席したiPlanet e-commerce solutions*の日本副代表である河谷哲行氏は「NASはわれわれのビジネスいのいて核となるもの。NASは、パッケージソフトウェアのインフラとして提供されるという、新しい普及段階に入ってきている」と語った。
*iPlanet E-Commerce Solutions:米AOL社と米サン・マイクロシステムズ社との戦略的な提携によって結成されたバーチャルコーポレーション。旧名称は“Sun|Netscape
Alliance”。3月1日付けで組織名称がiPlanet E-Commerce Solutionsに変更された。
なお同社は、WebAS for コンテンツマネジメントは、第1号採用として、ソフトバンク・ジーディーネット(株)の運営するIT/PC総合情報サイト“ZDNet
Japan”のウェブサイト構築に採用されたと発表した。ZDNet Japanでは、WebAS
for コンテンツマネジメントで構築した情報サイトを7月に開設するという。
