三洋電機(株)は、音楽コンテンツ販売端末“サウンドブティック”の実証実験を3月中旬に開始する。
サウンドブティックは、音楽コンテンツを販売する、店頭設置型の端末。コンテンツをネットワーク経由でダウンロード販売する“デジタル音楽販売”と、CDの注文販売を行なう“ネット販売”を並行して提供する。ノンパッケージ商品(ダウンロード販売)とCD(パッケージ商品)の両方を販売できる流通システムを構築することで、新たな市場を創出するのが狙い。
デジタル音楽販売によるコンテンツは、記録メディアとしてMDを採用。歌詞カードはカラープリント出力して提供する。価格は1曲200円。ネット販売では、CDのほか衣料品などのインポートグッズも取り扱う。購入したパッケージ商品は、後日、消費者の自宅まで宅配する。
サウンドブティックの端末は、タッチパネル式ディスプレーを採用。簡単な操作で商品を選択して購入できるという。また、楽曲の無料試聴機能も搭載する。
実証実験では、京都市のJEUGIA三条本店、大阪市の阪神百貨店、神戸市の星電社三宮本店の3ヵ所に端末を設置。実証実験終了後は、検証結果を分析した上で、各企業に対して配信システムを提供していく。(株)リキッドオーディオ・ジャパンとの共同展開も検討しているという。
実験には同社のほか、(株)ツーファイブワンと(株)テレビ朝日ミュージック、(有)ネットみつ、エフエム大阪音楽出版(株)、(株)アルクが参加。コンテンツ制作や権利処理などを行なう。