(株)メガポート放送は21日、都内において、事業の開始を発表した。あわせて、BSデータ放送の取り組みについて説明を行なった。
メガポート放送のロゴ |
メガポート放送は、2000年秋に打ち上げ予定の放送衛星“BS-4後発機”を利用して、BSデータ放送を行なう会社。チャンネル15chで2スロットの帯域を使用して放送することが決まっている。
株主比率は、(株)毎日新聞社が20パーセント、(株)角川書店が同じく20パーセント、(株)スポーツニッポン新聞東京本社が15パーセント、(株)電通が10パーセント、(株)オリエンタルランドが8パーセントなどとなっている。コンテンツを持つ企業が主に株主となっている。
ほかに技術系の企業として、マイクロソフト(株)、セイコーエプソン(株)、NTTコミュニケーションズ(株)が株主となっている。
代表取締役社長には、毎日新聞社取締役で電波・メディア担当、事業担当の竹内宏二氏。取締役会長には、角川書店代表取締役社長の角川歴彦氏が就任した。
角川氏は、「コンテンツ事業者として、“Tokyo Walker”や映画、書籍などのコンテンツを提供していく。デパートのようなBS放送からすれば、こちらは小さなコンビニみたいなもの」と、メガポート放送についてコメントした。
角川歴彦氏 |
竹内氏は、「当初、日本データ放送としたが、重複していたため、メガポート放送にした。毎日新聞・角川書店グループとして、やっていく。コンテンツ重視の企業としてやっていく」と語った。データ放送の将来については「データ放送には3つの点で将来がある。1つは端末がTVであること。2つ目はNHKをはじめ、民放各局がBSデータ放送に力を入れていること。3つ目はデジタルの未来に可能性があること」と述べた。
竹内宏二氏 |
事業計画について、竹内氏は「5年で単年黒字、7年で累積債務一掃。2004年度で、広告が9億円、そのほかダウンロード収入などで3億円、あわせて12億円の売上を想定している」と示した。新聞との競合についての質問に対しては「電子新聞はエプソンのプリンターを利用して出力するものを考えている。ターゲットを絞った情報サービスを提供する。新聞に与える影響はないと思う」と語った。
コンテンツには次のようなものが予定されている。
・毎日新聞社、スポーツニッポン新聞東京本社、日本農協新聞のニュース
・Tokyo Walkerなどのタウン情報
・気象情報
・ディズニーリゾート情報
・エイベックスの音楽情報
・TV番組表の電子プログラムガイド
・音楽配信や細分化した天気予報、ショッピング、チケット予約など
サービスのイメージ画面 |
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メガポート放送問い合わせ先:TEL.03-5220-2557