東日本電信電話(株)と西日本電信電話(株)は16日、LANやWANなどのIPネットワーク上で、電話などの音声通信を可能とする“VoIP(Voice
over Internet Protocol)”を利用するためのシステム『VocaLink II』(ボーカルリンクツー)を発売すると発表した。
同製品により、既設のIPネットワーク上で音声通信が可能となり、一般公衆網の利用とそれに伴う通信コストの低減が可能という。ビジネスホンやPBX(構内交換機)などで設定している内線番号や事業所番号も変更せずに利用できる。プロトコルは、VoIPの国際標準規格“H.323Ver2”に準拠する。『VocaLink
II』を構成する機器の設定は、IPネットワークに接続しているパソコンで変更・修正が可能。
ビジネスホンやPBXをIPネットワーク上で利用するためのアダプター『VocaLink
II-ビジネスシステムアダプタ』、およびIPネットワークと一般公衆網(ISDN網)を接続する機器の『VocaLink
II-ISDNゲートウェイ』は、ともに12月21日に販売を開始する。価格はそれぞれ、26万円と22万円。また、単体の電話機を4台までIPネットワークに接続するためのアダプター『VocaLink
II-テレホンアダプタ』は、2000年2月上旬に販売を開始する。価格は39万円。併せて、オプションとして、同一拠点に複数のビジネスシステムアダプタを接続する場合に必要な、電話番号と対応するIPアドレスを管理するためのサーバーソフト『VocaLink
II-ゲートキーパー』(価格は6万円)を12月21日に、G3FAX通信を行なうためのボード『VocaLink
II-FAXボード』(価格は4万6000円)を2000年2月上旬に発売する。
