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ソニー、バイオ専用機器として小型ビデオカメラ、データビューワー、ポータブルオーディオプレイヤーを発売

1999年11月16日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニー(株)は、バイオ専用の周辺機器として“VAIO GEARシリーズ”3製品を発表した。

VAIO GEARは、バイオと接続して利用することで、PCに新たな付加価値を追加する周辺機器として位置付けられた新シリーズ。シリーズ製品は、すでに発表されているUSB対応のジョグコントローラー『PCDA-J1』に、本日発表の“VAIO Camera”『PCGA-VC1』、データビューワー“Personal Network Player infoCarry”『VNW-V10』、ポータブルオーディオ機器“Personal Netowork Player VAIO Music Clip”『MC-P10』の3製品を加えた計4製品となる。

左から、データビューワー“infoCarry”、“バイオカメラ”、“Music Clip”
左から、データビューワー“infoCarry”、“バイオカメラ”、“Music Clip”



C1と同様のビジュアルコミュニケーションを楽しめる“バイオカメラ”

バイオ専用の小型ビデオカメラ『PCGA-VC1』は、“バイオC1シリーズ”を所有していないユーザーも、C1と同様のビジュアルコミュニケーションを楽しめるように開発されたもの。用途はC1内蔵の小型ビデオカメラと同じで、バイオPCと接続して、静止画や動画を撮影できる。

『PCG-C1XE』と同等の1/6型41万画素CCD(f=2.8mm/F2.8)を搭載し、静止画は最大640×480サイズを、動画は160×120サイズで毎秒12.5フレームを最大60秒まで撮影可能。

カメラ本体をノートPCの液晶ディスプレーに挟み込むデザインとなっており、デスクトップPCで利用する際は、付属の取り付けアダプターを使ってデスクトップ上に据え置く。

カメラ部分が回転し“自分撮り”が可能。レンズ回りの“フォーカスリング”を調節して接写も行なえる。「(接写距離は)3cm程度なら十分撮影可能」(同社担当者)という。インターフェースはUSBで、PCから電源供給が可能。また、本体に通常のカメラのシャッターと同様の働きをする“キャプチャーボタン”を装備、専用マイクおよびマイク/ライン変換アダプター、デスクトップ用延長コードを同梱する。

付属ソフトは、静止画/動画撮影を行なえるビジュアルコミュニケーションツール『Smart Capture Ver.2.3』と、2次元バーコード“CyberCode”認識ソフト『CyberCode Finder for VAIO CAMERA Ver.1.0』。Smart Capture Ver.2.3は、鏡面表示のオン/オフが設定可能になった。

本体サイズは幅36×奥行き25×高さ67mm、重量は45g。12月11日発売で、価格はオープンプライス、推定小売価格が約2万円。

データ閲覧に特化した“infoCarry”

“Personal Network Player infoCarry”『VNW-V10』は、バイオPC内のデータを取り込み、液晶画面に表示できるデータビューワー。既存のPDAが主にデータ閲覧用に利用されているとの同社の判断から、データ表示に特化した製品で、入力用の機能は一切ない。

infoCarry本体とPC間でのデータの送受信や、ファイル管理といった機能を全て担っているのが、付属のソフトウェア『infoCarryManager』。infoCarry本体をPCに接続すると、自動的にinfoCarry内のファイル情報を読み込み、PC画面上に表示する。データは画面上のファイルをドラッグ&ドロップするだけで送信可能。

また、infoCarryManagerから、未読メールやアドレス帳の取り込み、地図データ閲覧といった各種機能を呼び出すことも可能。指定したウェブ上のURLを自動巡回し、その内容をinfoCarry用に整形する“Web Converter”、ロータス オーガナイザーおよびMicrosoft Outlookから指定期間内のスケジュールデータを取り込める“Schedule Converter”、オーガナイザー、Outlook Netscape Communicatorのアドレス帳を取り込める“adress Converter”、Outlook、Netscape Mail、Eudoraで受信した未読メールを取り込める“Mail Converter”、JPEG/GIF画像データをinfoCarryで閲覧できるようにカラーからモノクロへ変換する“Image Converter”、PC画面上のテキストや画像をファイル化しinfoCarryで閲覧できるようにする“Clip Helper”、各種機能を指定時間に自動的に動作させる“Time Keeper”、地図データをinfoCarry用に切り出す“Map Converter”といった機能が用意されている。

320×240サイズのモノクロ液晶ディスプレーを採用し、データ閲覧時の画面スクロールに利用できる大型ジョグダイヤルを装備する。本体サイズは幅74.4×奥行き16.8×高さ94.3mm、重量は95g。インターフェースはUSB。電源は単4電池×1で、バックライト未使用時で連続20時間駆動する。12月25日発売で、価格はオープンプライス、推定小売価格が約2万円。

“ATRAC3”と“MP3”に対応したペン型ポータブルミュージックプレイヤー

“Personal Netowork Player VAIO Music Clip”『MC-P10』は、次世代ポータブルミュージックプレイヤー。すでに発表されている『メモリースティックウォークマン』とは異なり、メモリースティックには対応しない。同社の著作権保護技術“OpneMG”をベースとしており、同社のオーディオ圧縮技術“ATRAC3”に対応した音楽コンテンツとMP3データの再生が可能。

本体に64MBのフラッシュメモリーを内蔵しており、132kbpsデータで60分、105kbpsデータで80分、66kbpsデータで120分のデータを録音可能。インターフェースはUSBで、PCと接続して音楽データを取り込む。データ転送速度は毎秒500KB。周波数特性は20Hz~20kHz。電源は単3電池×1で、連続再生時間は5時間。ステレオミニのヘッドホン出力端子を装備する。

本体サイズは幅119.8×奥行き22.4×高さ23.2mm、重量は48g。首掛け用のストラップを同梱する。2000年1月15日発売で、価格はオープンプライス、推定小売価格が3万円台後半。

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