ヤマハ(株)は、ソフトウェア開発者向けのXGソフトシンセサイザー『S-YXG/DM』を10月1日から発売する、と発表した。ヤマハ独自の音源フォーマット“XG音源”に対応し、マイクロソフトのDirectMusicをサポートする。開発者はシンセサイザーで効果音や曲作りを行ない、開発したソフトに組み込んで販売することができる。
S-YXG/DMでは、同社のDTM向け音源モジュールに使用されている676音色と21ドラムキットを搭載。また効果音などをMIDI音源として使用可能にする標準規格DLSにも対応し、ヤマハが開発者向けに無償提供しているDLS形式の音色ライブラリーも活用できる。64パート、256音同時発音が可能。さらにリバーブ、コーラス各11種類などエフェクトも備えている。サンプリングレートは44.1/22.05/11.025kHzをサポートし、MIDI規格はXGのほかGM、TG300B(XGの前にヤマハが定めた音源規格)にも対応している。
またDirectXに含まれる音楽制作ツールDirectMusicと互換性があるため、DirectXを使用したゲームのBGMや効果音の作成、挿入に使用できる。S-YXG/DMは、ソフト開発者が制作したゲームやエデュテイメントソフトなどに組み込んで販売でき、ユーザーのサウンドカードの種類を問わずに、開発者が意図した通りの音響効果を得ることができるという。
シンセサイザー機能のみ、といった販売も可能。価格は契約内容によって異なるとしている。