ハウジングサービスの提供会社であるメディアエクスチェンジ(MEX)(株)は22日、“MEX
ユーザーズ ミーティング'99”を開催した。同ミーティングは、同社/同社の認定業者/ユーザー間の技術、ビジネスの情報交換を目的に、'98年に第1回大会を開催。今回は第2回のミーティングで、同社の戦略説明のほか、同ミーティングの後援企業であるサン・マイクロシステムズ(株)による技術動向説明、MEXのハウジングサービスを受けている(株)新進商会およびブロードキャスト・コム(株)の事業説明も併せて行なわれた。
ハウジングサービスとは、高速なバックボーンを持つインターネットプロバイダーが,バックボーンに直結されたインターネットサーバーをレンタルするサービスのこと。MEXは、国内のハウジングサービス提供会社として有力な企業だ。
冒頭、MEXの代表取締役社長を務める吉村伸氏が、「現在のデータセンターでのスペース不足を補うため、池袋センターの拡張ほか、サンシャイン60の35階にある“ISPフロア”の利用を予定している。また、WDM(Wavlength
Division Multiplexing: 波長分割多重化)やギガビットEthernetの導入によるネットワークの高速化をはかるほか、データベース技術や統計解析のソフトウェアを開発し、ネットワーク管理体制も充実させたい」と、同社の方針について語った。
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MEXの代表取締役社長を務める吉村伸氏 |
続いて、米サンと米ネットスケープ社の合弁組織であるSun-Netscape
Aliance(SNA)の営業統括本部で製品統括部アドバイザリーを務める中井雅也氏が、SNAの製品説明を行なった。
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SNAの営業統括本部の製品統括部アドバイザリーである中井氏 |
「SASのディレクトリーサーバー製品の1つ、『Netscape Directory Server』は1秒あたり数千以上のアクセスに耐える。また、LDAP(Lightweight
Directory Access Protocol)プロトコルに対応しており、複数のサーバー間でユーザー情報やグループ情報を一括して管理することが可能だ。メッセージング製品であるサンの『Internet
Mail Server』とネットスケープの『Netscape Messaging Server』はIMAP(Internet
Message Access Protocol)プロトコルなど、最新のメッセージング技術に対応しており、数万から数百万ユーザーによる利用が可能。サンとネットスケープのアプリケーション/ディレクトリー/メールサーバー製品は統合し、SNAの新ブランド“iPlanet”製品として出荷する予定だ」と語った。
同社の製品事業統括本部においてワークグループ&ネットワークサーバー事業部のプロダクトスペシャリストである的場謙一郎氏は、8月4日に発表されたプロバイダー向け薄型サーバー『Netra
t1』を紹介。「Netra t1は筐体全体に耐火性の素材を使用し、回転速度の可変機能を持つファンを搭載。米Bellcore社のNEBS(Network
Equipment Building System=電気通信機器のハードウェア基準)の要件を満たしており、振動や火災に耐えるヘビーデューティーな仕様となっている」と語った。
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製品事業統括本部、ワークグループ&ネットワークサーバー事業部の的場氏 |
新進商会インターネットビジネス事業部の森岡利成氏は、同社の電子商取引サービス“Bittrade”を紹介した。Bittradeは、インターネット上の受注管理/決済処理/顧客管理のほか、オーダー管理/納品・売上処理までを代行するサービス。安全性と運用性に優れた電子商取引のアウトソーシングを提供しているという。
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新進商会のインターネットビジネス事業部の森岡氏 |
ブロードキャスト・コムのジェネラルマネージャーを務める西牧哲也氏は、同社のインターネットを利用した音声/映像の配信サービスを説明し、「当面のターゲットは、約80パーセントのインターネット接続率をもち、約50パーセント以上が1.5MBbps以上の高速回線で接続されているオフィス内のユーザー。将来的には、一般家庭への普及も狙っている」と語った。
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ブロードキャスト・コムのジェネラルマネージャーである西牧氏 |
