電子コンソーシアムは、11月から、通信衛星を利用した電子書籍の配信実験を開始する。衛星通信を利用して、紀伊国屋書店、旭屋書店、丸善、ローソンなど全国20ヵ所の書店やコンビニに設置してある販売端末に電子データを配信、そこから専用読書端末にダウンロードするもの。
今回の実験では、全国で500人のモニターを募集し、専用の読書端末を無料貸与する。タイトルとして、電子コンソーシアム加盟の約70社から約5000タイトルを用意。文字の書体や外字コードなどの問題があるため、当面はテキストデータの配信はせず、スキャンした絵や文字のデータのみを配信する。
読書端末の液晶ディスプレーは、解像度175dpiの高精細モノクロ画面で、ルビもよく見える。液晶の大きさは文庫本ほど、本体重量は約400g。価格は5万円以内を目標にしている。注目すべき点は、データ記憶媒体として、アイオメガの安価な記憶メディア『Clik!』(40MB)を利用するところだろう。
![]() | 記録メディアになるアイオメガの『Clik!』 |
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また、インターネットでもコンテンツを配信し、PC上の専用ビューアーで電子データを読む実験も行なうという。
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インターネット上で読める専用ビューアー(上)とその拡大画面(下) |
