(株)日立製作所は15日、企業向けパソコン『FLORA 200/300/400』シリーズのラインナップを一新し、10機種を7月1日から順次発売すると発表した。
ノートタイプの機種にはMobile Pentium II-400MHzを採用するなど、全モデルにおいてプロセッサースピードの向上を図り、パフォーマンスを強化している。また、200/300シリーズは、Windows
NT4.0とWindwos98のいずれかをセットアップ時に選択できる“セレクタブルOS”仕様となっている。
ノートパソコン『FLORA 200 シリーズ』
FLORA 200 シリーズには、オールインワンタイプのA4ノートパソコン『FLORA
270EX』、薄型A4ノートパソコン『同270SX』、B5サブノートパソコン『同220CX』の3機種がラインナップされている。
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左から『FLORA 270EX』、『同270SX』、『同220CX』 |
270EXは、A4ファイルサイズのオールインワンタイプ。CPUにモバイルPentiumII-400MHzを採用。CD-ROMドライブとFDドライブを合体させた一体型モジュールを採用しているため、CD-ROMドライブとFDドライブ、バッテリーを同時に搭載することができる。100BASE-TXのLANインターフェースを標準で搭載する。価格は64万3000円から。
270SXは、A4ファイルサイズの薄型タイプ。CPUにモバイルPentiumII-333MHzもしくはモバイルCeleron-333MHzを搭載。ディスプレーは、14.1型/13.3型/12.1型のTFTカラー液晶が用意されている。100BASE-TX/10BASE-TのLANインターフェースを搭載し、オプションでLANインターフェースとモデムを搭載することもできる。また、32.9mmという厚さは、同クラスでは業界最薄になるという。価格は、33万2000円から。
220CXは、CD-ROMドライブ内蔵のB5サイズサブノートパソコン。モバイルPentiumII-400MHz/モバイルpentium-333MHz/モバイルCeleron-300MHzの各モデルをラインナップ。マルチパーパスベイを装備し、CD-ROMドライブやウェイトセーバーのほか、オプションでスーパーディスクドライブやベイ内蔵用バッテリーを内蔵可能。プレゼンテーション用に、液晶ディスプレーは180度水平にオープンでき、画面の上下反転も可能。価格は、37万8000円から。
各機種のおもなスペックは以下の通り。
機種名 |
270EX |
270SX |
220CX |
CPU |
モバイルPentiumII-400MHz |
モバイルPentiumII-333MHz/モバイルCeleron-333MHz |
モバイルPentiumII-400MHz/モバイルPentium-333MHz/モバイルCeleron-300MHz |
メモリー(最大) |
SDRAM64MB(256MB) |
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HDD |
6.4GB |
4.8GB |
6.4GB/4.3GB |
ビデオ |
カナダATIテクノロジーズ社 RAGE LT PRO VRAM 4MB(SGRAM) |
米Chips and Technologies社 69000 VRAM 2MB(SDRAM) |
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FDDドライブ |
内蔵3.5インチ |
オプション |
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CD-ROMドライブ |
内蔵最大24倍速 |
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PCカードスロット |
Type II×2またはType III×1、CardBus対応 |
Type II×1、CardBus対応 |
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インターフェース |
USB、パラレル、シリアル、赤外線通信(IrDA1.1対応)、外部ディスプレー出力、TV出力各1ポート |
パラレル、シリアル、赤外線通信(IrDA1.1対応)、外部ディスプレー出力各1ポート、USB×2 |
外部ディスプレー出力各1ポート、USB×2 |
LANインターフェース |
100BASE-TX/10BASE-T |
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ディスプレー |
14.1型 TFTカラー(1024×768ドット・1677万色 ) |
14.1型 TFTカラー(1024×768ドット・1677万色 )/13.3型 TFTカラー/12.1型 TFTカラー |
10.4型 TFTカラー(800×600ドット・26万色 ) |
ポインティングデバイス |
ポインティングパッド |
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バッテリー駆動時間 |
約2.5時間 |
約2.5~3時間 |
約1~2時間 |
サイズ |
幅312×奥行き262×高さ46.9mm |
幅312×奥行き262×高さ34.3mm/32.9mm |
幅257×奥行き223×高さ29mm |
重量 |
約3.8kg (バッテリー装着時) |
約2.85kg /約2.9kg/約2.85kg(バッテリー装着時) |
約1.5kg(バッテリー、CD-ROMドライブ装着時) |
OS |
Windows95/Windows98/セレクタブルOS |
FLORA 300 シリーズ
FLORA 300 シリーズは、液晶一体型デスクトップモデルの『FLORA 310』、マイクロタワー型デスクトップモデルの『同330』、スタンダードデスクトップモデルの『同350』、タワーモデルの『同370』というラインナップになっている。
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左から『FLORA 310』、『同330』、『同350』 |
310は、液晶一体型デスクトップモデル。PentiumIII-500MHz/PentiumIII-450MHz/Celeron-466MHz/Celeron-400MHzの各モデルをラインナップ。ディスプレーは、15型/14.1型のスーパーTFTカラー液晶が用意されている。コンシューマー向けの『同Prius
310L』と同じボディーを採用しており、省スペース化が図られているという。価格は36万8000円から。
330は、マイクロタワー型デスクトップモデル。PentiumIII-500MHz/PentiumIII-450MHz/Celeron-466MHz/Celeron-400MHzの各モデルをラインナップ。本体は縦置き/横置きのどちらにも対応可能。ディスプレーとの接続にはTMDSのデジタルインターフェースを採用しており、画面データをD/A変換することなくディスプレーに送信するため、画質の劣化が減少しているという。価格は20万8000円から。
350は、スタンダードデスクトップモデル。Celeron-466MHz/Celeron-400MHz/AMD
K6-2の各モデルをラインナップ。PCIバスを3スロット搭載し、2枚のハーフサイズPCIボードを搭載可能。価格は、17万8000円から。
370は、タワーモデル。CPUにPentiumIII-550MHzを採用したモデルが追加された。従来機種からCPU以外のスペック、筐体デザインなどの変更はなく、300シリーズの最上位機種として位置付けられる。価格は、39万8000円から。
各機種のおもなスペックは以下の通り。
機種名 |
310 |
330 |
350 |
370 |
CPU |
PentiumIII-500MHz/ PentiumIII-450MHz/ Celeron-466MHz/ Celeron-400MHz |
PentiumIII-500MHz/ PentiumIII-450MHz/ Celeron-466MHz/ Celeron-400MHz |
Celeron-466MHz/ Celeron-400MHz/ AMD K6-2 |
PentiumIII-550MHz/ PentiumIII-500MHz/ PentiumII-450MHz |
メモリー(最大) |
SDRAM 64MB(256MB) |
SDRAM 64MB(768MB) |
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HDD |
6.4GB |
6.4GB/4.3GB |
6.4GB |
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ビデオ |
カナダATIテクノロジーズ社 RAGE LT PRO VRAM 8MB(SDRAM) |
カナダATIテクノロジーズ社 RAGE LT PRO VRAM 8MB(SDRAM) |
カナダATIテクノロジーズ社 RAGE PRO TURBO VRAM 4MB(SGRAM) |
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FDDドライブ |
3.5インチ |
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CD-ROMドライブ |
最大24倍速 |
最大32倍速 |
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インターフェース |
パラレル、シリアル、赤外線通信(IrDA1.1対応)、ディスプレー、TV出力(S端子)各1ポート、USB×2 |
パラレル、シリアル、赤外線通信(IrDA1.1対応)、ディスプレー、デジタル液晶、TV出力(S端子)各1ポート、USB×2 |
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LANインターフェース |
100BASE-TX/10BASE-T 自動切換 |
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最大表示解像度・表示色(FLORA 310のみディスプレー) |
15型 スーパーTFTカラー(1024×768ドット・1677万色 )/13.1型スーパーTFTカラー |
1280×1024ドット・1677万色 |
1600×1200ドット・6万5536色、1280×1024ドット・1677万色 |
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サイズ |
幅376×奥行き190×高さ387mm |
幅78×奥行き320×高さ300mm |
幅95×奥行き370×高さ300mm |
幅197×奥行き487×高さ435mm |
重量 |
約8.6kg |
約6.0kg |
約7kg |
約15kg |
OS |
Windows95/Windows98/セレクタブルOS |
FLORA 400 シリーズ
ワークステーションモデルのFLORA 400 シリーズは、、PentiumIII
Xeon-550MHzを採用した『FLORA 450』と、PentiumIII-550MHzを採用した『同430』と『同410』をラインナップしている。400シリーズは、CGメディアやCAD関連向けと位置付けられており、高速のビデオサブシステムを採用している。450はEVANS&SUTHERLAND社のE&S Tornado 3000を搭載。430はEVANS&SUTHERLAND社のE&S Lightning 1200を搭載。410は3Dlabs社のOxygen VX1を搭載。それぞれOpenGLに対応している。価格は、450が128万円から、430が88万円から、410が60万6000円から。
各機種のおもなスペックを以下の通り。
機種名 |
450 |
430 |
410 |
CPU |
PentiumIII Xeon-550MHz(最大2個搭載可能) |
PentiumIII-550MHz(最大2個搭載可能) |
PentiumIII-500MHz(最大2個搭載可能) |
メモリー(最大) |
SDRAM 128MB(1024MB) |
SDRAM 64MB(1024MB) |
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HDD |
9.1GB/18.2GB Ultra2 SCSI |
9.1GB Ultra Wide SCSI |
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ビデオ |
米Evans&Sutherland社 E&S Tornado 3000 |
米Evans&Sutherland社 E&S Lightning 1200 |
米3Dlabs社 Oxygen VX1 |
ビデオRAM |
30MB(3DRAM)+32MB(CDRAM) |
15MB(3DRAM)+16MB(CDRAM) |
32MB(SDRAM) |
FDDドライブ |
3.5インチ |
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CD-ROMドライブ |
最大32倍速 |
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インターフェース |
パラレル×1、ディスプレー、シリアル、USB各2ポート |
パラレル、ディスプレー各1ポート、シリアル、USB各2ポート |
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LANインターフェース |
100BASE-TX/10BASE-T 自動切換 |
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最大表示解像度・表示色 | 2560×1024ドット・1677万色 | 1280×1024ドット・1677万色 | 1600×1200ドット・1677万色 |
サイズ |
幅219×奥行き552×高さ458mm |
幅197×奥行き487×高さ435mm |
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OS |
Windows NT Workstation4.0 |
同社の上席常務・コンピュータ事業本部長の林將章氏は、「PC事業にはさらに力を入れ、'99年度のPC出荷目標を、前年度比107%の65万台とした。特に液晶デスクトップ型には力を入れ、前年度比126%の23万台を目標としている。今後は、需要増の期待できる中堅企業のチャネルを他の販社とも組んで、拡充していく。また、ハードだけでなく、教育やソフトウェアなどを含めたトータルなサービスの提供をしていく」と述べた。
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同社の上席常務・コンピュータ事業本部長の林將章氏 |
