(株)アスキーイーシーは、ショッピングを統合したポータルサイト『e-sekai(イーセカイ)』のサービスを開始する。このサイトはインターネット検索とホビー&エンタテインメントをテーマに、特化した情報コンテンツとオンラインショッピングを完全に統合したのが特徴。サービスは7月30日より開始される。
![]() | 『e-sekai(イーセカイ)』のサイト |
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e-sekaiの主な特徴は以下の通り
●インターネット検索エンジン『AltaVista Search』を搭載:URLの検索のみならず、e-sekaiで提供されている情報コンテンツや商品も横断的に検索する。
●エンタテインメント&ホビー指向のコンテンツ:パソコン、本、音楽、クルマ、映画、スポーツ、旅行という7つのチャンネルを用意。それぞれのチャンネル内にニュース、商品カタログ、フォーラムなどのコンテンツが用意されている。
●150万品目の商品を用意したオンラインショッピング:パソコンをはじめ、本、CD、ビデオ、チケットなどを用意している。購入は商品カタログからだけでなく、記事やニュースの中で紹介された商品をサイト上の任意の場所から購入できる。
潜在的な購買ニーズを掘り起こす
同社では、インターネットを利用する目的として、趣味や楽しみの情報を収集するという目的が圧倒的に多く、ショッピングが目的の人は少ないとしている。そこで、検索機能や各種のコンテンツをショッピング機能に直接結びつけることによって、潜在的な購買ニーズを掘り起こすことができるという。同社の鈴木社長は「日本におけるインターネットサービスの進化とともに、e-sekaiは進化していく。今後もアスキーらしい新しい試みを展開していくつもりだ」と述べた。![]() |
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アスキーイーシーの鈴木社長 |
同社と(株)アスキーでは、e-sekaiの開始に合わせて、インターネットショッピング情報誌『e-sekai
NET SHOPPER』を創刊する。年4回の季刊ペースで発行し、創刊号は7月29日発売。定価は780円。
インターネットドラマをサイト上で公開
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インターネットドラマの画面 |
e-sekaiでは、業界初の試みとして、インターネットドラマ“グラウエンの鳥篭”を10月1日から公開する。これは、同サイト上で1日1分ずつ、1年間で365話を放送するもので、視聴は無料となっている。ドラマはミステリーサスペンスで、企画は作詞家の秋元康氏、監督は山川直人氏が務め、主演は女性アイドルの吉野紗香を起用している。同サイトでは、ドラマの進行に合わせてサイトのデザインを変更したり、チャットやメールによる視聴者同士のコミュニティーの場の提供、ドラマで使用した製品のオンラインオークションなど、ドラマと連動した仕掛けを用意している。
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インターネットドラマの企画を担当する秋元康 |
個人に直結した新しい紙芝居
ドラマのコンセプトについて秋元氏は、「昔の紙芝居は、見た後にすぐ飴を買えるスピーディーさがあった。現代においても、技術の進歩があるにせよ、この基本に立ち戻る必要があるだろう。このインターネットドラマは、個人に直結した新しい紙芝居である」と述べ、「身近なドラマとして、人と人とのコミュニケーションが取れるか?」がテーマであると述べた。ドラマの制作について山川氏は「最初は戸惑うことも多かった」としながら「やっていくうちに面白いものができてきた」と自信を見せた。
湯川元専務がDreamCastをプレゼント
ホームページを見たことは1回しかないという吉野に対し、セガの湯川元専務が、「Dreamcastでもこのドラマを見ることができる」として、Dreamcastをプレゼントするという一幕もあった。![]() |
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Dreamcastをもらった吉野紗香(左)とプレゼントしたセガの湯川元専務 |
ECビジネスで世の中が変わっていく
最後に、CSK(株)の大川会長は、「これからはインターネット時代となり、コンピューターはさまざまなものと結びついて進化していくだろう。今後大事になってくるのはサービスであり、特にECビジネスで世の中が変わっていく。ネットワーク社会に向けた新しいビジネスをアスキーイーシーに託したい」と述べた。![]() |
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CSKの大川会長 |
