コダック(株)は、撮影時にGPS(人工衛星を使った現在位置測位システム)による位置情報を取得し、その位置情報を画像へ写し込むことが可能なデジタルカメラ『コダックデジタルカメラ
システムGPS-260』を発表した。6月下旬に発売予定で、価格は46万円。
『コダックデジタルカメラ システムGPS-260』正面 |
『コダックデジタルカメラ システムGPS-260』裏面 |
この製品は、『コダックDC260 Zoomデジタルカメラ』と、米ガーミン社のハンディタイプGPS『GPSIII』を組み合わせたシステム。専用ブラケットキットでカメラとGPS部を固定しており、別々に使うことも可能。撮影した画像には、GPS位置情報として、グリニッジ標準時、緯度、経度を写し込むことや、タグ情報として保存することが可能である。
DC260 Zoomは、160万画素(1536×1024)の1/2インチで正方画素のCCDを採用。オートフォーカス機能を採用し、38~115mm相当(35mm換算)の光学式3倍ズームレンズと、7段階ステップのデジタル2倍ズーム機能を採用している。また、撮影した写真にボイスメモが追加できる“音声録音/再生機能”、標準モードで最大8枚までが可能な“連写撮影”、指定時間間隔(1分から24時間)で自動撮影が可能な“インターバル撮影”などの機能を搭載。記録媒体はコンパクトフラッシュカード。インターフェースはUSB対応となっている。
GPSIIIは、グリニッジ標準時、北緯、東経の補足や、移動中の速度や方位を表示することが可能。位置精度誤差は150m以内(95パーセントの確率で50m以内)となっており、D-GPSのオプションを付けることによって精度誤差を5m以内に抑えることも可能という。
同社は本製品の使い方として、マッピングソフトやナビゲーションソフトを使って、画像データを地図上に表示したり、データーベース化して管理したりすることなどが考えられるという。具体的には、電力・ガス・通信・土木分野の施設写真の記録や位置情報管理の用途に活用できるとしている。