沖電気工業(株)の子会社で、ICデザインライブラリーを販売する米Cascade
Design Automation社と23日に合併した米Duet Technologies社のTom Quan(トム・クァン)副社長が来日し記者会見を行なった。
米Duet Technologies社は、電子機器の設計技術や、ネットワーキングソフトの開発サービスを提供する会社。また、米Cascade
Design Automation社は、'91年に沖電気が、米Seattle Silicon社のデザインツール部門を買収して設立した会社で、“Rapid
Library Dvelopmentツール”、“Silicon Intelligentライブラリ”、“Seamless
Physical Designシステム”などの、ICデザインライブラリー関連製品を販売する業界3位の企業である。
合併後も、米Duet Technologies社のNaresh Nigma(ナレシュ・ナイガム)社長が社長兼CEOに就任する。米調査会社のデータクエスト社のデータでは、'97年のEDA(電子デザインオートメーション)市場のICデザインライブラリーの市場規模は世界で約2億5000万ドル(約300億円)あり、うちメーカーなどの自社利用を除いた7500万ドル(約90億円)の50パーセントを新会社が占めることになる、という。合併後の社員数450人のうち、技術者は350人(アメリカに100人、インドに250人)いる。
同社のTom Quan副社長は、「米Duet社のサービスに、米Cascade社のICライブラリーが加わり、一貫性のあるサービスが提供できるようになった。'97年の総収益に占める日本でのセールスの割合は、約10パーセント。今後は年率50パーセントで拡大させ、3年後には総収益の30パーセントは日本であげたい。日本語のできるプロジェクトエンジニアを現在のふたりから4人に増やす計画もある。また、'97年の売上高約3750億円(約45億円)のうち15パーセントが沖電気向けだったが、'98年は10パーセントにまで下げたい」と述べた。(報道局 佐藤和彦)
http://www.duettech.com/news/cascade-duet.html