米クォーターデック社(Quarterdeck Corporation)は昨年から業務提携を行なってきた丸紅(株)との共同出資により、2月10日に日本法人クォーターデック株式会社を設立すると発表した。
資本金1000万円、出資比率は丸紅(株)が50パーセント、米クォーターデック社が50パーセント。代表取締役社長に渡邊毅幸(前職、ウイニングラン・ソフトウェア(株)代表取締役社長)が就任する。
米クォーターデック社は、『CleanSweep Deluxe』に代表されるPCユーティリティーやコミュニケーション製品を開発・販売している。'97年度の収益は8370万ドル(約100億円)。世界第二のPC市場日本への進出に伴い、'98年度は1億ドル(約130億円)の収益を予想する。
日本法人設立に先駆け、『CleanSweep Deluxe』が1月23日に発売された。同製品はハードディスクから必要のないファイルを削除することによって、ドライブの空き領域を確保したり、PCのパフォーマンスを向上させたりするソフト。Windows95では、アプリケーションを削除してもアプリケーション全体が削除されなかったりと管理が容易ではない。同製品では従来の機能に加え、インターネットからダウンロードされるファイルの残骸管理機能、そして、昨今話題になってるアンチウイルスソフトを加えた製品となっている。
クォーターデック製品は昨年から丸紅(株)、丸紅関連会社のウイニングラン・ソフトウェア(株)との業務提携を通してソフトのローカライズ、販売を行なってきた。日本法人設立後も業務提携は引き続き行なわれる。日本法人では、積極的なマーケティング、PR、ユーザー・販売店・流通サポート体制により、個人のPCユーザーだけでなく、企業、教育機関への販売チャンネルの拡大を狙うという。
また、米クォーターデック社全製品(『REALHELP』、『ViruSweep』、『HiJaak
Products』など)を順次日本語化して発表する予定である。(報道局
西川ゆずこ)
http://www.quarterdeck.com/
