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ヤマハが新開発の鍵盤とVA音源を搭載したエレクトーンを発表

1998年01月20日 00時00分更新

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 ヤマハ(株)は、『電子オルガン ヤマハエレクトーン“ELシリーズ”』の最新モデル『EL-900』を発表した。発売は3月1日で、価格は118万円。会場では、富岡ヤスヤ氏が実際に演奏し、その豊かな音色を披露した。

 同製品には、鍵盤の上下方向動きの感知に加え、左右方向の微妙な動きも感知するため、演奏者の感情に合わせて指先だけで音量、音色、音程のコントロールが可能な“FSV鍵盤”と、“VA(Virtual Acoustic)音源”を搭載。バイオリンやギターにビブラートをかけるように、アコースティック楽器の微妙な演奏も再現できるという。

 従来の音源をリニューアルし、AWM(Advanced Wave Memory)音源、FM(Frequency Modulation)音源を、それぞれ2系統を装備。音色数は、AWMとFM音源で173音色、VA音源で34音色、の合計207音色を搭載。最上位機種のステージモデル『ELX-1』(価格270万円)に匹敵する音色を備えている。

 また、MIDI音源機器に対応するだけでなく、同社が提唱している電子楽器の音源に関するフォーマットである“XGフォーマット”にも対応。さらに鍵盤の下には、パソコンとケーブル1本でつなぐことのできる、“TO HOST”端子を装備している。同社では将来的に、パソコンの画面を見ながら演奏できるソフトや、独習用のソフトも開発したいとしている。

 取締役で電子楽器事業本部長の和智正忠氏によると、今年のエレクトーンの販売台数は約3万5000台を見込んでいて、そのうち約3分の1は同製品になると見込んでいるという。(報道局 庄田恵美)

http://www.yamaha.co.jp/

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