【SPEC】 開発/販売元●PFU 価格●オープンプライス(実売価格は5万円前後) http://scansnap.fujitsu.com/jp/ 光学解像度●600×600dpi 最大読み取り範囲●216×360mm(キャリアシートでA3対応) インターフェース●USB 2.0 対応システム●Mac OS X 10.4以上 本体サイズ●幅292×奥行き159×高さ158mm 重量●3kg |
【COMMENT】 ドライバーレベルでOCRが搭載されたので、テキスト化したPDFの作成が高速。ペーパーレス環境が一気に近づいた。
OCR標準搭載で、膨大な書類が検索可能なデータに変身
「ScanSnap S1500M」は、書類を読み込みPDFファイル化するドキュメントスキャナーだ(Apple Storeで見る)。2008年に発売された従来機種と比べて読み込み速度が大幅に向上。解像度600dpiでは、従来、毎分0.6枚だったところ、片面/両面ともに毎分5枚と8倍以上高速化した。なお、150/200/300dpiでは毎分20枚で読み込める。
注目はOCR機能の搭載だ。従来は書類を画像PDFファイルとして読み込んだあと、付属の「Adobe Acrobat 8 Professional」のOCR機能でもう一度読み込む必要があった。今回はドライバーソフトにOCR機能が搭載されたため、一度読み込むだけでいい。PDFのテキストはコピーや検索ができるうえ、Spotlightの検索対象となるため書類を効率よく探し出せる。
OCRの文字認識率は良好だが、単独で販売されているソフトのような、読み込み精度を高める学習機能や読み込み範囲の指定に対応しないのが残念。また、欧文や数字は全角に変換されるので、半角指定できればさらによかった。そのほか、グレースケールでの出力にも対応。カラー原稿の読み込み時に、モノクロ読み込みのように黒つぶれすることなくPDFファイル化できる。
A4普通紙を50枚までセットできるADFは、B5やハガキなどが混在しても適切に自動で読み込んでくれる。さまざまな書類が発生するビジネスの現場を強力にサポート。ビジネスユーザーにとって強力な戦力になるだろう。