名刺のデータ化と管理には特にお勧めできる機能性
付属の名刺管理ソフト「CardMinder」は、PDF化した名刺をOCR処理して、氏名や会社名、部署、住所、URL、電子メールアドレス──などの項目データを抽出する。
ソフト自体も連絡先ソフトとして使用できるが、Mac OS Xの「アドレスブック」との同期機能を備えており、読み込んだデータを簡単にアドレスブックに追加してくれる。また、名刺の画像をiPhotoに書き出したり、vCardやテキストなどで出力して、アドレスブック以外の連絡先ソフトでデータで取り込むことも可能だ。
名刺はADFに20枚程度セットできるので大量の処理も苦にならない。100枚ほど読み込んだが手間は感じなかった。認識率は上々で、フォントの種類や配色によっては誤認もあるが、修正があってもすべて手入力の場合と比べればはるかに効率がいい。名刺整理に悩んでいるビジネスマンであれば、導入する価値は非常に高い。
【Conclusion】
○ 読み取り速度が従来機種から大幅に向上。OCR機能を生かした名刺の自動データ化機能は仕事に使える実用的なレベルだ。
× マーカーペンで囲った部分を書類から切り出してPDF化する機能など、Windows版のいくつかの機能が未搭載。OCRの細かい設定ができない。