写真・カメラ雑誌のメカニズム担当記者による団体であるカメラ記者クラブは17日、1年間に国内で最も優れた1機種を選ぶグランプリ“カメラグランプリ 2007”と、カメラ記者クラブ会員の合議によって選ぶ“カメラグランプリ・カメラ記者クラブ特別賞”を発表した。選考対象のカメラは、2006年4月1日から2007年3月31日までに新発売された159機種。
カメラグランプリ 2007に選ばれたのは、ペンタックス(株)の『ペンタックス K10D』に決定した。2006年度に引き続き、デジタル一眼レフカメラが、6年連続での受賞となった。ペンタックスは、1998年に発売された『ペンタックス 645N』以来、9年ぶり3回目となる。
選考理由は、まずカメラ本体内部に搭載した手ブレ補正機能“SR”(Shake Reduction)が挙げられる。手ブレ補正機能SRは、Kマウント系レンズのほか、アダプターを介したM42マウントのレンズまで、装着した全レンズで約2.5~4段分の補正効果が得られる機能。また、撮影機能では、一般的な“プログラムAE”(P)、“絞り優先”(Av)、“シャッター速度優先”(Tv)、“マニュアル”(M)の露出モードに加えて、“感度優先”(Sv)、“シャッター速度&絞り優先”(TAv)といった豊富な撮影モードなどが理由でカメラグランプリに選ばれたという。
また、大衆性・話題性・先進性に特に優れた製品と認められた場合にカメラグランプリの決定後に、カメラ記者クラブ会員の合議によって選ばれるカメラグランプリ・カメラ記者クラブ特別賞には、(株)ソニーの『ソニー α100』と、アドビ システムズ(株)の『Adobe Photoshop Lightroom』が選ばれた。ソフトウェアの受賞は今回が初となる。