価格:79.99ドル(7月15日までは49.99ドル)
http://www.parallels.com/
編集部註(2007年3月19日):本レビューは英語版のものです。日本語版は2006年11月11日、(株)プロトンから1万8900円で発売されました(製品情報)。
15日に発表された、インテルMac初の仮想マシンソフトウェア『Parallels Desktop for Mac』(以下、Parallels)。インストール編とソフトの仕組みを解説した前回の記事に続き、Parallels上のWindows XPで、アプリケーションや周辺機器がきちんと動作するかどうかをチェックしていこう。
GyaOは見られるが、最近の3Dゲームは難しい
Parallelsで動かすWindows XPの使用感は上々。マイクロソフト(株)のオフィススイートに含まれる『Microsoft Word 2003』や『Microsoft Excel 2003』などはまったく問題のない速度で動作する。Macに対応してない(株)USENの無料動画配信サービス“GyaO”もストリーミング動画を視聴できた。
一方、PCゲームを見てみると、Parallelsはビデオカードのアクセラレーション機能を利用できないため、DirectXを利用したPCゲームの動作は厳しい。
『電脳戦機バーチャロン』(外部リンク)のようなひと昔前のゲームであれば何とかプレイ可能だったが、『FINAL FANTASY XI Vana'diel Bench3』(外部リンク)は起動できなかった。最新3Dゲームはプレイできないと考えた方がいいだろう。また、CD-ROMの読み込みがうまくいかないため、起動にCDが必要なソフトも動作しない可能性が高い。
CDが読み込めないのは、ユーザーガイドの77ページにも記載されている「現状のParallelsは音楽CD上の音声を再生できない」という制限が関連していると推測される。実際、音楽CDの読み込みでもエラーが発生して再生できなかった。
ちなみに、Parallelsではウィンドウ表示以外にゲストOSを全画面で使用するフルスクリーン表示も可能だ。表示モード切り替え時のアニメーション効果は複数のパターンが用意されている。
また、Parallelsでは仮想マシンの状態を保存して終了するサスペンド機能はサポートされているが、『Virtaul PC』や『VMware』といったほかの仮想マシンソフトのように仮想ハードディスクドライブの変更内容を破棄して以前の状態に戻す“Undo”機能は備えていない。
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