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KDDI、携帯電話向け有料多チャンネル放送の市場性に関する調査結果を発表

2007年02月16日 18時36分更新

文● 永島和夫

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KDDI(株)は15日、携帯電話機向けのストリーミングTV放送などを行なう有料多チャンネル放送“MediaFLO(メディアフロー)”サービスの市場性・事業性を検証するため実施したアンケートの結果を発表した。サービスを理解するにつれて利用意向が高まり“ニュース”“映画・ドラマ・アニメ”を利用したいという声が多い結果となった。

このアンケートは、クアルコムジャパン(株)とKDDIが共同で設立したメディアフロージャパン企画(株)の主催による実施となり、2006年秋にインターネット上での調査と対面調査によって行なわれた。有効回答数はインターネット上が3000件、対面調査は227件。

インターネット上での調査では、41%が有料多チャンネル放送利用意向に示していたが、直接端末を手にとって調査した対面調査では、2倍以上の83%が利用意向を示した。この結果は、有料多チャンネル放送がサービスを理解するにつれて利用意向が高まる“実体誘導型”のサービスであることを裏付けているという。

またインターネット調査において、ジャンル別で最も視聴したいものは“ニュース”が41%、“映画・ドラマ・アニメ”が21%となった。対面調査による動画のなめらかさについての印象では“非常に良い”が43%、“良い”が49%という評価を得た。提供される最低チャンネル数の希望では“31ch以上”が45%と半数近くを占めた。

さらに、この調査を実際に行なったアクセンチュア(株)による潜在市場規模の試算では、利用意向に基づいてサービス利用金額が900円程度とした場合、サービス開始5年後で約4000万ユーザーが利用し、直接市場規模は約4500億円となるとした。さらに、一次二次まで含めた経済波及効果は約1兆9000億円が見込まれると発表した。

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