富士通(株)は18日、大規模ネットワークでオンデマンドサービスの品質保証できる技術“いつでもQoS(Quality of Service)”を同日付けで開発したと発表した。
同技術は、ネットワークを分割して管理制御をする分散アーキテクチャーを採用し、大規模ネットワークであっても必要な時に通信品質を確保できるのが特徴。
“いつでもQoS”は、リソースの管理/割り当てを分割したドメインごとに行ない、各ドメインでリソースの利用効率を高める経路制御を行なう。さらにユーザー端末間のオンデマンドでの品質保証のための“ドメイン間連携制御技術”を開発したことで、各ドメインで管理するパス数を削減できるという。また“いつでもQoS”のAPIを、ウェブサービスのインターフェース記述言語の統一規格であるWSDL(Web Services Description Language)で記述し、連携アプリケーションの開発が容易になるウェブサービスにしたという。
今後は、総務省委託研究開発の“Ubilaプロジェクト(ユビキタスネットワーク制御・管理技術」プロジェクト)”において、ネットワークの通信品質の劣化を瞬時に判断できるネットワーク計測技術と連携し、計測結果に基づいた品質保証サービスの応用を行なう予定としている。
