NECソフト(株)は5日、Windowsへのログオンやロック解除などを顔認証で行なえるようにする顔認証ソフト『BiodeLogon(バイオデログオン)』を同日付けで発売すると発表した。価格は10ライセンスで9万5000円(税別)。
『BiodeLogon』はスタンドアロンのシステムで利用するための顔認証ソフト。顔認証成功時/失敗時の顔画像をログとして記録し“ジャーナルビューア”機能で参照/検索できるため、パソコンの不正利用に対する抑止効果を高められるという。認証を行なっている間は顔の範囲を示す枠が表示され、認証に慣れていないユーザーでも容易に認証が行なえるとしている。開発には北海道日本電気ソフトウェア(株)が協力し、認証エンジンには日本電気(株)が開発した顔検出/照合エンジン“NeoFace(ネオフェイス)”を採用している。顔認証を利用しないときは、パスワード認証にも切り替えられる。認証の精度は利用環境の明るさに応じて5段階に調整でき、環境設定画面でゲージ(スライドバー)により変更可能となっている。
なお同社では、ユーザー情報や顔データをサーバーで一括管理できる“サーバ管理機能”や、生体認証を利用する同社の複合認証入退室管理システム『BiodePass(バイオデパス)』と併用し、入室履歴がないユーザーに対してログオンを行なえないようにする“在室管理と連動したログオン機能”を追加したバージョンを3月末にリリースする予定としている。3月末にリリースされるバージョンと、2月5日に発売するバージョンとのライセンスの流用については未定という。
対応OSは、Windows Server 2003、Windows XP/2000。Windows Vistaへの対応については未定としている。対応機種は、Pentium III-1GHz以上のCPUと512MB以上のメモリーを搭載したPC/AT互換機で、別途顔認証用カメラが必要。
同社では今後1年間で1000ライセンスの販売を見込んでいるという。