(株)BCNは26日、販売データランキング“BCN AWARD 2007”の表彰式を東京・港区の青山ダイヤモンドホールで開催した。併せて“BCN IT ジュニア賞 2007”の表彰式を開催した。
“BCN AWARD”は家電量販店、パソコン販売店などのPOSデータを集計し、“デスクトップPC部門”や“OS部門”など各部門において販売数がトップとなったメーカーを表彰するもの。8回目となる“BCN AWARD 2007”は22社2286店舗の2006年1月1日~12月31日のPOSデータを集計し、11日に各賞を発表した。ハードウェア61部門、ソフトウェア32部門の計93部門が表彰の対象となり、“ICレコーダー部門”“IP通信関連機器部門”“PCゲームソフト部門”の3部門が新設されている。
表彰式では93部門38社が表彰され、各社の代表者がトロフィー、賞状などを受け取った。“ノートPC部門”を受賞した(株)東芝の執行役常務・下光秀二郎(しもみつ ひでじろう)氏が各社を代表して挨拶を行ない、「先進性と使いやすさを両立させる新しい商品をどんどん出して、新しい価値をお客様に提供していきたい」と語った。
また販売会社を代表してアマゾン ジャパン(株)の代表取締役社長ジャスパー・チャン(Jasper Cheung)氏が挨拶し、「2007年を迎え、既に多くの新たな製品の投入が予定されている。我々販売店はそれらの新製品と共に市場を盛り上げていきたい」と述べた。
“BCN AWARD 2007”の主な部門と受賞メーカーは以下のとおり。
主な受賞部門と受賞メーカー
受賞部門 | 受賞メーカー |
---|---|
デスクトップPC | 日本電気(株)/NECパーソナルプロダクツ(株) |
ノートPC | (株)東芝 |
インクジェットプリンタ | キヤノン(株)/キヤノンマーケティングジャパン(株) |
複合プリンタ | キヤノン(株)/キヤノンマーケティングジャパン(株) |
記録型DVDライブ | (株)アイ・オー・データ機器 |
マザーボード | アスース・ジャパン(株) |
IP通信関連機器 | (株)バッファロー |
無線LAN | (株)バッファロー |
スキャナ | キヤノン(株)/キヤノンマーケティングジャパン(株) |
デジタルカメラ(レンズ交換型) | キヤノン(株)/キヤノンマーケティングジャパン(株) |
デジタルビデオカメラ | ソニー(株)/ソニーマーケティング(株) |
携帯オーディオ(フラッシュメモリ) | アップルコンピュータ(株) |
ベアボーン | エーオープンジャパン(株) |
液晶テレビ(32インチ以上) | シャープ(株) |
プラズマテレビ | 松下電器産業(株) |
HDD・DVDレコーダー | 松下電器産業(株) |
ICレコーダー | オリンパスイメージング(株) |
統合ソフト | マイクロソフト(株) |
グラフィックスソフト | アドビシステムズ(株) |
ワープロ・エディタソフト | (株)ジャストシステム |
ユーティリティソフト | ソースネクスト(株) |
セキュリティソフト | (株)シマンテック |
葉書・毛筆ソフト | (株)クレオ |
OS | マイクロソフト(株) |
ビデオ関連ソフト | ソースネクスト(株) |
PCゲームソフト | ソースネクスト(株) |
“BCN AWARD 2007”の表彰式に先立ち、“BCN AWARD 2007”と同じく11日に発表された“BCN IT ジュニア賞 2007”の表彰式が行なわれ、同賞を受賞した石川県立金沢北陵高等学校、長野県松本工業高等学校、国立小山工業高等専門学校、国立鈴鹿工業高等専門学校、国立長野工業高等専門学校の5校が表彰された。
“BCN IT ジュニア賞”は、教育界におけるITへの取り組みを企業に知ってもらいたいという趣旨のもと、昨年BCNが設立したもの。全国各地で行なわれている高校生や高専生のコンテストで優秀な成績を収めた学校の中から、その活動内容が特に優れていると認められた学校に与えられる。金沢北陵高等学校は“第27回 全国高校生プログラミングコンテスト”で優勝、松本工業高等学校は小口宏之(おぐち ひろゆき)さんが“第6回 高校生ものづくりコンテスト 電子回路組立部門”で優勝、小山工業高等専門学校は“高専ロボコン2006”で審査員特別賞、鈴鹿工業高等専門学校は“第17回 全国高専プログラミングコンテスト 課題部門”で文部科学大臣賞・最優秀賞、長野工業高等専門学校は“第17回 全国高専プログラミングコンテスト 自由部門”で文部科学大臣賞・最優秀賞をそれぞれ受賞した。
BCN 代表取締役社長の奥田喜久男(おくだ きくお)氏は“BCN AWARD”と“BCN IT ジュニア賞”の授賞式を同時に開催することについて「“BCN IT ジュニア賞”を受賞した学生たちに、“BCN AWARD”を受賞しナンバーワンとなったプロフェッショナルたちの情熱を感じてもらいたい。プロと学生が夢と情熱をこの場で共有してほしい」とその狙いを説明した。
“BCN IT ジュニア賞”のプレゼンターを務めたBCN 最高顧問・ITジュニア育成交流協会 理事長の高山 由(たかやま よし)氏は“BCN IT ジュニア賞”の趣旨について説明し、「ITのプロフェッショナルたちにITの勉強に取り組んでいるジュニアの方々の、新鮮で独創性のある提案力を知ってもらいたい。スポーツの世界に甲子園があり、技術の世界にはロボコンがあるように、ITジュニアをクローズアップさせたい」と同賞に対する思いを語った。
会場には“BCN IT ジュニア賞 2007”を受賞した学生たちの作品が展示され、“BCN AWARD 2007”の表彰式に出席した企業の代表者たちが見学したり、学生たちに質問する姿が見られた。