ASCII Power Review 第297回
10月20日までキーボードが無償でついてきます!!
15型AMOLEDで厚み5mmは最強のゲーミングAndroidマシンだ!!=「Galaxy Tab S11 Ultra」実機レビュー
2025年10月16日 00時11分更新
昨今屋外でゲームを楽しむ際にスマホを利用している方は実に多い。またSwitchなどのゲーム専用機でプレイしている子どもの姿もよく見かける。
しかし屋外でゲームに没頭する第3の選択肢として、今回決め打ちで強く推したいのがサムスンのフラッグシップAndroidタブレット「Galaxy Tab S11 Ultra」だ。
ゲーミングスマホに迫るパフォーマンスのプロセッサー、タブレット端末最大クラスの14.6型有機ELディスプレーを搭載した本機は、スマホ&タブレット用ゲームにおいて比類なき没入感と、操作性を実現している。
また付属のスタイラスペンや、別売のキーボードカバーと組み合わせれば、クリエイティブアプリや、ビジネスアプリも実に快適に活用可能なのである。
サムスンから試用機を借りたので、「Galaxy Tab S11 Ultra」の実力にじっくりと迫っていこう。
大画面で激薄ボディーを実現
今なら「Book Cover Keyboard Slim」が無償!!
「Galaxy Tab S11 Ultra」はOSに「One UI 8.0(Android 16ベース)」、プロセッサーに「MediaTek Dimensity 9400+」を採用。メモリーは12GB/16GB、ストレージは256GB/512GB/1TBが搭載されている。日本国内向けにはメモリー、ストレージ容量の異なる下記の3モデルが用意されている。
・12GB/256GB:19万3600円
・12GB/512GB:21万2960円
・16GB/ 1TB:26万1470円
ディスプレーは14.6型WQXGA+ 有機EL(Dynamic AMOLED 2X、2960×1848ドット、HBM輝度1000ニト、ピーク輝度1600ニト、リフレッシュレート120Hz、Sペン対応)を搭載。サウンド機能としては4スピーカーシステムが装備されている。
カメラはリアに13MP広角、8MP超広角、フロントに12MPを搭載。センサーは加速度、指紋、ジャイロ、地磁気、ホール、照度センサーが内蔵されている。
インターフェースはUSB3.2 Gen1 Type-C、microSDメモリーカードスロット(最大2TB)を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 7、Bluetooth 5.4をサポートしている。スマートフォンではおなじみの「NFC」は非対応だ。
本体サイズは208.5×326.3×5.1mm、重量は692g。1万1600mAhのバッテリーが内蔵されており、バッテリー駆動時間は動画再生で最大23時間と謳われている。防水防塵性能はIP68だ。
アクセサリーとしては「Sペン」が付属し、キーボードカバー「Book Cover Keyboard Slim」(直販価格2万1000円)が用意されている。
ただし発売記念キャンペーンとして10月20日9:59まで、「Book Cover Keyboard Slim」が購入ユーザーに無償で提供される。購入を検討しているのであれば、早めに決断したいところだ。
14.6型の大画面は対戦ゲーム向き
「Sペン」の標準装備も大きな魅力
「Galaxy Tab S11 Ultra」最大の魅力はなんといっても14.6型WQXGA+の有機ELディスプレーである。
有機ELならではの高画質、120Hzのリフレッシュレートはゲームでの没入感を高めることに寄与してくれるが、単純にスペースが大きいというだけでチート級のメリットがある。
スマホの狭い画面でのマルチフィンガー操作はなかなか難しいが、本機であれば3本+3本の6本指操作が容易だ。
特に「PUBG」などのオンライン対戦ゲームで、複数のソフトウェアボタンを自由自在に操作できることは大きなアドバンテージとなる。
スタイラスペン「Sペン」が標準で同梱されている点も「Galaxy Tab S11 Ultra」の大きな魅力だ。
本製品には「Samsung Notes」、「PENUP」、「Goodnotes」、「LumaFusion」、「Clip Studio Paint」、「Notion」、「Noteshelf 3」、「ArcSite」、「Sketchbook」、「Picsart」などのSペン対応アプリがプリロードされており、ペンの濃淡・色・ペン先などを素早く変更できる「クイックツールメニュー」なども実装している。
ペン対応アプリを開発し続けてきたサムスンは、スタイラスペンの使い勝手を最も熟知しているメーカーであることは間違いない。
キーボードカバー「Book Cover Keyboard Slim」を組み合わせると、2in1 PCの感覚で「Galaxy Tab S11 Ultra」を活用できる。
タッチパッドは搭載されていないがマウスを用意すれば、ほとんどノートPC感覚だ。キーボードが英字配列なので慣れるのに多少時間はかかるが、すべてのキーが独立しており、スペースにも余裕がある。
「@」などの一部キーの場所さえ把握すれば、日本語キーボードと遜色ないスピードで入力できるようになるはずだ。
ビデオ会議やメモ代わりの撮影であれば
十分すぎるカメラ画質
本製品には、リアに13MP広角(F2.0)、8MP超広角(F2.2)、フロントに12MPカメラ(F2.2)が搭載されている。
サムスン製デバイスはカメラ画質に定評あるが、「Galaxy Tab S11 Ultra」も例外ではない。
派手ではないが、比較的実際の色に忠実な発色で撮影可能だ。ただやや暗部にノイズが目立つようである。とは言えビデオ会議や、メモ代わりの撮影であれば、十分すぎるほどのカメラ画質を備えている。
「MediaTek Dimensity 9400+」は
最新ゲーミングスマホに迫るパフォーマンス
「Galaxy Tab S11 Ultra」はハイエンド向けプロセッサー「MediaTek Dimensity 9400+」を搭載している。
定番ベンチマークを実施したところ、総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark V11」の総合スコアは2743833、CPUは874160、GPUは935057、MEMは386613、UXは548003だった。
また、CPU/GPUベンチマーク「Geekbench 6.5.0」のSingle-Core Scoreは2679、Multi-Core Scoreは8881、GPU Vulkan Scoreは21963。
3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」のWild Life Extremeは6447、Average frame rate(FPS)は38.61。
AIベンチマーク「Geekbench AI 1.5.0」のSingle Precision Scoreは1197、Half Precision Scoreは9352、Quantized Scoreは12821を記録した。
ちなみに「AnTuTu Benchmark V11」のランキング1位は「Snapdragon 8 Elite」を搭載する「Red Magic 10 Pro」で、総合スコアは3171144だ(記事執筆時点)。つまり「Galaxy Tab S11 Ultra」はその約87%相当のスコアを記録したことになる。
数値的には約47万の差があるが、どちらの端末も多くのゲームで上限のパフォーマンスを備えており、実際の利用シーンにおいてフレームレートなどで差を体感することはないはずだ。

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