夏、暑すぎない?
地球上の生き物を殺しに来てない?
これはなんかもう新たなソリューションを取り入れないと生活できなくない?
工事現場でよく見る「空調服」、あれを生活に取り入れたら暑くなくなるかなあ。
空調服とは
空調服とは、株式会社空調服が開発したファン付きウェアの商標である。
電源とファンが搭載されており、ファンから取り込んだ外気で服の中を換気することで身体を冷やすウェアだ。
空調服(ファン付きウェア)が市場に登場したのは2004年。
株式会社空調服は、東南アジアのエアコンのエネルギー問題をきっかけとして空調服を開発したそうだ。
しかし性能が足りずしばらくは注目を浴びることはなかったそう。
2011年に発生した東日本大震災において、夏場の炎天下でも復興支援作業ができるアイテムとして有名に。
省エネやエコの重要性の向上と、地球温暖化が合わさって、鉄工所や建設現場で採用されることが増えていった。
有用性が認知されるにつれ、ファン付きウェアを製造するメーカーが増加。
現在は株式会社空調服の空調服だけではなく、多くのファン付きウェアが着られている。
話は飛ぶが、筆者がよく着ている服のブランドに、「BODYSONG.」がある。
インプロヴァイゼーション(即興性)をテーマとしたブランドで、筆者の心をくすぐる服が多い。
右上を見てほしい。
これ、ファン付きウェアじゃないですかね。
ファン付きウェアがこんなおしゃれなことある??
確かに、街歩きできるタイプは増えてきているけども、このレベルでおしゃれなものは見たことない。
グラフィックがいけすぎてる。
おしゃれすぎる。
買うしかないだろ。これで夏を乗り切ってやる。
空調服が良いというのは聞いていたし、実際に工事現場などの人が使ってるんだから良いんだと思うんだけど、筆者が普段使いできるデザインのものがなかったのが問題だったのである。
普段使いできるデザインのものがあるならばそれで解決である。
かわい〜〜
というわけでオーダーし、届いた。
かわい〜〜
ぼんっと大きいフォルムになったほうがかわいいだろうと思い、大き目サイズにした。
ファンとバッテリーは別売りのようだ。
モバイルバッテリーとファンのセットがAmazonで6000円ほどで売っていたので、購入した。
マキタのバッテリーで動かすものなどもあるようなのだが、マキタの充電器を持っていないと充電ができない。マキタはパワフルそうだが、いったんモバイルバッテリーでやってみようと思う。
ファンの取り付け方にちょっと戸惑う
ファンが2つと、モバイルバッテリー、それらをつなぐケーブルが入っていた。
これを服の方に装着するのだな。
どうやって服につけるんだろう……。
無理やり押し込んでみると、こんな感じ?
なんだか不安定だけど、こんなもんなのかなあ(後で間違っていたと発覚する)
ファンを購入するときに、服の穴の直径がファンの直径に合うかどうか測ったのである。
うまくいくはずなのだ。
でも、使っているとしばらくするとファンが外側に落ちてしまう。
絶対間違ってる!
偶然工事現場で働いている友人に会ったので空調服の使い方がわからないことを相談した。
そうしたら、なんと、ファンの外側をくるくると回すとパーツが分かれるらしい。
その分かれたパーツで、服を挟み込むらしい!
それは安定するわ。やってみよう。
なるほど、こういう構造だったのか。
これで安心して外に着ていける。
強さは4段階で調節できる
バッテリーの電流は、4段階に調整が効く。
弱めの風から強めの風まで選ぶことができる。
最大風量だと特徴的なフォルムになるが、最小風量なら普通に過ごしていても目立たなそうだ。
ぬるい風が身体の周りを駆け抜けていく。
ぬる〜っとした風が吹いてくる……
ここで重要な問題に気付いた。
筆者は「風」が苦手だった。
エアコンや扇風機の風が直にあたるのが苦手なのである。
ぬるい風が永遠に自分の周りをまとわりつく服、苦手なのでは!?
あと、思ったより風がぬるい。
もっと涼しい風が吹くのかなと思っていたけれど、外が暑かったらそりゃ風もぬるいのである。
ぬる〜っとした体験だ。
もしかして、バッテリーが弱いからなのかなあ……。
もっとつよつよなマキタのバッテリーだったら涼しかったりするのだろうか。
バッテリーを購入できるタイミングがあったらやってみたい。
期待しすぎていたのもあって、ちょっと拍子抜けだ。
でも、工事現場の人たちは普段から使っているのだから、命を守るのにないよりは良いのだと思う。
でも、「快適」からは遠いということがわかった。
なんでもできるマジックアイテムではなかった……。
携帯ファンを持ち歩いているような、風にあたるのが得意な人ならば、快適に過ごせるのかもしれない。ぜひ、試してみてほしい。ワークマンとかでも売ってるしね。
室内に入るときは電源を切ってから
この連載の記事
- 第318回 DTM勢がAIで作曲したら、AIの得意分野と苦手分野が見えてきた
- 第317回 ものづくり版コミケ「Makerフェア」2024年は面白かった。出展者の世代交代もなされているように見えた
- 第315回 0歳児、いつから保育園に? 女性の働き方、とことん考えてみました
- 第315回 推しの細胞がついた指輪を作ってもらった
- 第313回 0歳児がいながら、働く。ベストなやり方は?
- 第312回 パートナーの反対で転職できない問題
- 第311回 YouTubeの再生を止めないために画面を自動でタップする機械を作った
- 第310回 地方に移住したいが、東京にとどまるべきか
- 第309回 「マジック:ザ・ギャザリング」という深淵の入り口に立った。まだ底は見えない
- この連載の一覧へ