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ASCII Power Review 第253回

「Snapdragon X」にOLED搭載です!!

マイクロソフトの本家「Copilot+PC」= 新世代「Surface Pro」実機レビュー

2024年07月07日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 マイクロソフトは「Snapdragon X」シリーズを搭載したCopilot+PC「Surface Pro(第11世代)」を5月21日に発表、6月18日より販売を開始した。

 同時にクラムシェル型「Surface Laptop(第7世代)」も発表されているが、Copilot+PCのAI機能をクリエイティブワークで活用したいのなら、さまざまなスタイルで利用できる2 in 1 PCのほうが使い勝手はいい。

 マイクロソフトから試用機を借りたので、Copilot+PCのリファレンスモデル的存在であるSurface Proのスペック、使い勝手、パフォーマンスについてじっくりとレビューしていこう。

マイクロソフト「Surface Pro(第11世代)」の直販価格は20万7680円~

Copilot+PCには「Copilotキー」が用意。どんなアプリを使っていても、ワンキーでAIアシスタントを呼び出せる

プロセッサーとディスプレーは2種類用意
2024年後半に5G対応モデルが発売予定

 Surface ProはOSに「Windows 11 Home(ARM64)」、プロセッサーに「Snapdragon X Plus」(10コア)/「Snapdragon X Elite」(12コア)を採用。メモリーは16GB/32GB(LPDDR5x)、ストレージは256GB/512GB/1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。

 ディスプレーは2種類。ひとつは13インチOLEDで2880×1920ドット、267ppi、3:2、コントラスト比100万:1、リフレッシュレート最大120Hz(動的)、Dolby Vision IQ、Corning Gorilla Glass 5を搭載。もうひとつは13インチ液晶で2880×1920ドット、267ppi、3:2、コントラスト比1200:1、リフレッシュレート最大120Hz(動的)、Dolby Vision IQ、Corning Gorilla Glass 5搭載である。

 インターフェースはUSB4(充電、データ転送、DisplayPort 1.4a)×2にSurface Connectを用意。無線通信はWi-Fi 7、Bluetooth 5.4をサポートしている。なお5G対応モデルが2024年後半に発売される予定だ。

 本体サイズは287×209×9.3mm、重量は895g。バッテリー容量(公称/最小)は、OLEDモデルが53/51Wh、液晶モデルが48/47Whを搭載。バッテリー駆動時間はローカルビデオ再生で最大14時間、アクティブなウェブ使用時間で最大10時間と謳われている。

ディスプレーはOLEDと液晶の2種類用意。今回試用したのはOLED搭載モデル

カラーは今回のサファイアに加えて、デューン、プラチナ、ブラックがラインナップ

上面には電源ボタン、ボリュームボタン、下面にはキーボードと接続するための金属接点を装備

右側面にはSurface Connect、左側面にはUSB4(充電、データ転送、DisplayPort 1.4a)×2を配置

パッケージには本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類(クイックスタートガイド、安全性および保証に関する書類)が同梱

ACアダプターの仕様は入力100-240V~1.16A、出力15V 2.6A、容量39W

「Microsoft Surface Pro フレックスキーボード」の直販価格は直販価格8万80円

フレックスキーボードは日本語配列。カラーはブライトサファイア、ブラックの2種類

単体で直販価格2万2770円の「Surfaceスリムペン」が同梱

本体の重量は実測889.5g

フレックスキーボードの重量は実測356g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測218.9g

CPUは変わっても
Surface Proは2in1PCの完成形だ

 Surface Proはキーボード着脱型の2in1PCである。フレックスキーボードがオプションで用意されており、タブレット、ノート、ビューワーなどさまざまなスタイルで利用可能だ。このキーボードにはSurfaceスリムペンが同梱されており、キーボード奥には収納スペースが用意されている。

 Surfaceスリムペンは収納スペースに磁力で固定され、装着している間は自動的に充電される。通常の使用で最長15時間利用できるので、一般的な使い方であれば充電を意識する必要はない。

OLED、液晶のどちらもDolby Vision IQ対応。Dolby Atmos対応の2Wステレオスピーカーが内蔵されているので、コンテンツプレイヤーにもってこいだ

キックスタンドは165度まで無段階で調整できる。Surfaceスリムペンは4096段階の筆圧検知に対応。書き味を再現する「触覚フィードバック」も利用できる

ディスプレーは10点マルチタッチに対応。ウェブページや画像を自由に拡大縮小可能だ

厚みは9.3mm、重量は895g。やや重いがそれでも片手で扱えるサイズ、重量感だ

 キーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.4mm前後。キーの数が英語配列より多い日本語配列だが、すべてのキーが密着しておらず、配置もスタンダードだ。

 キーストローク自体はやや浅めだが、強く打鍵してもキーボード全体がわずかにたわんでショックを吸収してくれる。慣れてくると非常に打ちやすいキーボードだ。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.4mm前後

キーボードバックライトは明るさを3段階に調整できる

 カメラは、前面に超広角1440pクアッドHDカメラ(Windows Hello対応)、背面に10MP Ultra HDリアカメラが搭載されている。

 撮影してみたが、画質はどちらも良好だ。いまどきのスマホに比べれば画素数自体は低いが、室内灯下で撮影しても明るく、自然な発色で撮影できる。高画質でビデオ会議に参加できるのはもちろんのこと、学校のレポートや、仕事の書類にちょっとした写真を入れたいときに、本製品のカメラは重宝するはずだ。

カメラは、前面に超広角1440pクアッドHDカメラ(Windows Hello対応)、背面に10MP Ultra HDリアカメラを搭載

前面カメラで撮影(HDRオフ)

背面カメラで撮影(HDRオフ)

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