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ASCII Power Review 第214回

スタンド付きで7万9800円です

お買い得な8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel Tablet」をPixel 7 Pro&Foldと比べた

2023年07月27日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 Googleは純正Androidタブレット「Google Pixel Tablet」を発売した。これまで「Nexus 7(2012)」「Nexus 10」「Nexus 7(2013)」「Nexus 9」「Pixel C」とタブレットを販売してきたが、2016年以降は発売しておらず、Pixel Tabletは8年ぶりの新製品となる。

 Googleは、このPixel Tabletと同時に、フォルダブルスマートフォン「Google Pixel Fold」も発表しており、自社アプリを含め多くのサードパーティー製アプリがタブレット端末に最適化されている。大画面Androidデバイスの本格普及に弾みがかかっていることは間違いない。

 今回は「Pixel Fold」や「Google Pixel 7 Pro」などとスペックを比較しつつ、Pixel Tabletの実機レビューをお届けしよう。

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

Google「Google Pixel Tablet」128GB:7万9800円、256GB:9万2800円

Pixel 7 ProやPixel Foldと同じSoC「Google Tensor G2」を搭載

 Pixel TabletはOSに「Android 13」、SoCに「Google Tensor G2」を採用。メモリー(RAM)は8GB(LPDDR5)、ストレージは128GB/256GB(UFS 3.1)を搭載している。

 ディスプレーは10.95インチ液晶の2560×1600ドット、276ppi、16対10比率で、500ニト(標準値)、USI 2.0タッチペン対応、防汚コーティングを搭載。スピーカーは本体に4基、マイクは3基内蔵。また同梱の「充電スピーカーホルダー」には、43.5mmのフルレンジスピーカーが装備されている。

 カメラはリア、フロントともに、800万画素、1.12μm、1/4インチ、F2.0、84°、固定フォーカスというスペックだ。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6、Bluetooth 5.2に対応。有線インターフェースは、USB Type-C 3.2 Gen1、4ピンアクセサリーコネクター(充電、データ転送、音声出力用)が用意されている。

 本体サイズは258×169×8.1mm、重量は493g。27Whのバッテリーが内蔵されており、バッテリー駆動時間は動画ストリーミングで最大12時間と謳われている。

 Pixel Tablet、Pixel Fold、Pixel 7 ProはすべてSoCに「Google Tensor G2」を搭載しているが、Pixel Tabletのみメモリーは8GBと4GB少なく、カメラもリア、フロントとも固定フォーカスの800万画素と、はっきりと差別化されている。

 その一方で最も大きな約11インチのディスプレーを搭載し、USI 2.0規格のタッチペンに対応。また、標準で充電スピーカーホルダーが同梱され、スマートディスプレーとしても利用可能である。そして、価格が7万9800円からと、ぶっちぎりに安いのがなによりも魅力だ。

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

ディスプレーは、Pixel Tabletが10.95インチ、Pixel Foldが7.6インチ(内折り画面)、Pixel 7 Proが6.7インチ。このように並べてみると、アスペクト比が違うことから数値以上に画面の面積が違うことがわかる。なおマルチウインドーはすべての端末で利用可能だ

 Pixel Tabletのみ液晶ディスプレーだがHDR再生に対応。YouTubeやNetflixなどでHDRコンテンツを鑑賞できる

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

パッケージ内には、本体、「充電スピーカーホルダー」、ACアダプター、説明書類が同梱

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

本体前面には、10.95インチ液晶(2560×1600ドット)、USI 2.0タッチペン対応、防汚コーティング)と、フロントカメラ(800万画素)が配されている

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

本体背面にはリアカメラ(800万画素)と充電スピーカーホルダーと接続するための「ポゴピンコネクター」が用意

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

本体天面には指紋認証センサー一体型電源ボタンとボリュームボタンが配置

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

右側面にはUSB Type-C 3.2 Gen1、両側面にはスピーカー×4が装備

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

充電スピーカーホルダーの表面にはポゴピンコネクターが配置。Pixel Tabletを近づけると磁力で吸着される

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

充電スピーカーホルダー背面。内部には43.5mmフルレンジスピーカーが内蔵

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

同梱のACアダプターは充電スピーカーホルダー用。本体は直接充電できない

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

本体の実測重量は486g

Google Pixel Tabletだけのアドバンテージ
ハブとして常時利用設定が可能

 Pixel Tablet自体のセットアップは一般的なタブレット端末とほぼ同様で、言語設定、Wi-Fi設定、アカウント設定と進めていく。スマートフォンやタブレット端末と異なるのは、充電スピーカーホルダーに装着してからだ。

 初回には「ハブモード」のセットアップウィザードが自動的にスタートして、スクリーンセーバーの選択、アカウントの選択、「家にホルダーを追加」(Google Homeへのデバイスの追加)、「ホルダーの場所を選択」(設置場所の選択)などと進めていく。

 一度ハブモードのセットアップを済ませれば、Pixel Tablet単体で一定時間が経過すると画面が消灯するが、充電スピーカーホルダーに装着した状態であればハブモードが起動する。ハブモードではロックを解除しなくても一部のデバイスを操作したり、音声アシスタント機能を利用可能だ(同意が必要)。

 またBluetoothキーボードやマウスを接続すればオフィスアプリなどをパソコンのように使用したり、USI 2.0に対応したスタイラスペンを用意すればお絵描きタブレットとしても利用できる。

 筆者が今回試したかぎりでは、「Fire MAX 11用スタイラスペン」(4980円)は筆圧検知を含めて使用可能だった(ただし動作が保証されているわけではないので、自己責任で利用してほしい)。Pixel Foldはスタイラスペンには対応していないので、この点はPixel Tabletの大きなアドバンテージだ。

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

付属の充電スピーカーホルダーに装着すると、「ハブモード」のセットアップが自動的にスタート

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

以降、付属の充電スピーカーホルダーにセットすれば、ハブモードでスマートディスプレーとして利用できる

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

Bletoothマウス、キーボードを接続すれば、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのオフィスアプリでパソコン的に利用可能だ

“8年ぶりのGoogle本気タブレット「Pixel

USI 2.0に対応したFire MAX 11用スタイラスペン(4980円)はPixel Tabletで問題なく利用できた。筆圧検知もしっかりと働いている。(動作が保証されているわけではないので、自己責任で利用してほしい)

ベンチマークは爆速ではないが
実用十分な処理速度を発揮

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