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ASCII Power Review 第211回

バッテリーも長持ちでモバイルも安心

「Acer Swift Go」実機レビュー = 高画質OLEDにHに高速ストレージで12万円台はお買い得!

2023年06月28日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 有機ELディスプレー(OLED)と言えば、数年前までは上位モデルのみ搭載されていた高価なパーツだ。輝度、発色、コントラスト比、広視野角などにおいて液晶ディスプレーより優れるOLED搭載ノートPCを手に入れたいと願っていた方は多いことだろう。

 今回レビューする「Acer Swift Go」(SFG14-71-H56Y/S)は、14型WQXGA+ OLED(2880×1800ドット)ディスプレーを採用しつつ、CPUには第13世代「Core i5-13500H」を搭載。それでいて12万4800円という低価格を実現した高コスパマシンなのだ。

「Acer Swift Go」12万4800円

「SFG14-71-H56Y/S」はCore i5-123500H/RAM16GB/SSD512GBという構成。メモリー、ストレージ容量を抑えて低価格を実現している

CPUは第13世代のHプロセッサーを搭載
メモリーを増設できないのは残念

 「Acer Swift Go」(SFG14-71-H56Y/S)に用意されているのは1モデルのみ。OSは「Windows 11 Home」、CPUは第13世代(Raptor Lake)の「Core i5-13500H」(12コア[Pコア×4、Eコア×8]、16スレッド、最大4.70GHz、45W)を採用。

 メモリーは16GB(LPDDR5-6400、オンボード)、ストレージは512GB(M.2 2280、PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。ストレージは自己責任で交換可能と思われるが、メモリーは空きスロットがないので増設できない。

 ディスプレーは14型WQXGA+ OLED(2880×1800ドット、16:10、DCI-P3 100%、AdobeRGB 100%、リフレッシュレート90Hz、光沢)を採用。ディスプレー上部には1440p QHDウェブカメラ(約360万画素)とマイク×2が内蔵されている。キーボードはバックライト内蔵84キー日本語配列で、指紋認証センサー一体型電源ボタンが用意されている。

 インターフェースは、USB 4(最大40Gbps、Thunderbolt 4対応、USB Power Delivery対応、映像出力対応)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A(左側面は電源オフUSB充電機能付き)×2、HDMI、microSDメモリーカードスロット、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5をサポートしている。

 本体サイズは約312.9×217.9×14.9mm、重量は約1.3kg。65Whのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約9.5時間と謳われている。

ボディーはアルミニウム製で、カラーは「ピュアシルバー」と名付けられている。サイズは約312.9×217.9×14.9mm

デュアルファンを内蔵。シングルファン搭載機より冷却性能が60.7%向上しているとのこと

ディスプレーは14型WQXGA+ OLED(2880×1800ドット、16:10、DCI-P3 100%、AdobeRGB 100%、リフレッシュレート90Hz、光沢)を搭載

バックライトを内蔵した84キー日本語配列キーボードを採用

本体背面に排気口が設けられている

右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、3.5mmコンボジャック、USB 3.2 Gen1 Type-A、ケンジントンロックスロット、左側面にはThunderbolt 4×2、HDMI、USB 3.2 Gen1 Type-Aを用意

ディスプレーの最大展開角度は実測143度

パッケージには本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類が同梱

ACアダプターのコード長は実測151cm、電源ケーブルの長さは実測97cm

ACアダプターの型番は「ADP-100XB B」。仕様は入力100-240V~2A、出力5V 3A、9V 3A、12V 3A、15V 3A、20V 5A、容量100W

本体の実測重量は1323g

ACアダプターと電源ケーブルの合計実測重量は360g

高品質のOLEDディスプレーは
明るさ40%で実用十分な視認性を得られる

 本製品最大の売りはなんと言っても14型WQXGA+ OLEDディスプレー。クオリティーの高さは一目瞭然だ。輝度は公表されていないが、明るさ100%ではまぶしく感じるほど。40%で実用上十分な視認性を得られる。

 カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」で計測したところ、sRGBカバー率は100%、AdobeRGBカバー率は96.4%、DCI-P3カバー率は100%と広色域を確認できた。また、リフレッシュレートは最大90Hzに設定できるので、3Dゲームなどで一定の恩恵を受けられる。

14型WQXGA+ OLEDディスプレーは輝度が高く、室内であれば明るさ40%で十分な視認性を得られる

自発光のOLEDだけに、ほぼ真横からでもなにが映っているのかばっちりわかる

実測したsRGBカバー率は100%、sRGB比は153.8%、AdobeRGBカバー率は96.4%、AdobeRGB比は114%、DCI-P3カバー率は100%、DCI-P3比は113.4%

リフレッシュレートは90Hzまたは60Hzを選択できる

 84キー日本語配列キーボード(バックライト内蔵)のキーピッチは実測19mm、キーストロークは実測1.3mm。キーストロークはやや浅めだが、キーボード面の剛性は高く、打鍵感は良好だ。

 タッチパッドは実測105×65mmと手頃なサイズ感で、短いストロークでクリックできる。一部キー同士が密着しているが、慣れれば快適に操作できるキーボード、タッチパッドに仕上げられている。

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.3mm前後

キーボードバックライトは明るさを2段階で調節できる

電源ボタンは指紋認証センサー一体型

タッチパッドの面積は実測105×65mm

 Acer Swift Goには1440p QHDウェブカメラ(約360万画素)が内蔵されており、室内灯下でも明るく、高解像度で、写真、動画を撮影できる。撮影した写真(2560×1440ドット)の暗部にノイズが多いのは少し気になったが、ビデオ会議用途であれば実用上問題ないはずだ。

ディスプレー上部には1440p QHDウェブカメラ(約360万画素)、マイク×2を内蔵

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDR proオン)

CPUベンチは省エネぎみだが
ストレージは高速性能を体感

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