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ASCII Power Review 第208回

Google謹製の高コスパ・スマホなのだ!

「Google Pixel 7a」実機レビュー = スペック・速度・カメラ性能を「7」と徹底比較してみた

2023年05月13日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 グーグルは同社最上位のプロセッサーを搭載したミドルレンジクラスのAndroidスマートフォン「Google Pixel 7a」を5月11日に発表した。

 すでに同日よりGoogleストアにて6万2700円で販売が開始されている。本製品は手頃な価格を実現したGoogleのA-Seriesのニューモデル。最上位プロセッサー「Google Tensor G2」を搭載しつつ、64MP Quad PD Quad Bayer広角カメラと13MPウルトラワイドカメラを装備する。

 スペック的には「Google Pixel 7」に限りなく近い高コスパマシンだ。今回は、Pixel 7とパフォーマンスやカメラ画質などについても比較してみよう。

「Google Pixel 7a」6万2700円

使い勝手に影響しない部分を絶妙にカットして、お買い求めやすく

 Pixel 7aはOSに「Android 13」、プロセッサー(SoC)に「Google Tensor G2」を採用。メモリー(RAM)は8GB(LPDDR5)、ストレージ(ROM)は128GB(UFS 3.1)を搭載している。

 ディスプレーは6.1インチFHD+ OLED(2400×1080ドット、429ppi、20:9、最大90Hz、コントラスト比1,000,000:1、HDR対応、24ビットフルカラー、Corning Gorilla Glass 3)を採用。輝度については公表されていない。

 リアには64MP Quad PD Quad Bayer広角カメラ(0.8μm、F1.89、80度、1/1.73インチ、超解像ズーム最大8倍)、13MPウルトラワイドカメラ(1.12μm、F2.2、120度、レンズ補正)、フロントには13MPカメラ(1.12μm、F2.2、95度、固定フォーカス)を搭載している。

 ネットワークは5G Sub-6、nanoSIM+eSIM、FeliCa、ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、NFCに対応。生体認証はディスプレー内蔵指紋認証センサー、顔認証をサポートしている。

 本体サイズは152×72.9×9.0mm、重量は193.5g。4385mAhのバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は通常モードで24時間、スーパーバッテリーセーバーモードで最大72時間と謳われている。防水・防塵仕様はIP67だ。

 Pixel 7より低スペックなポイントは下記のとおり。機能的にはもちろん違いはあるが、使い勝手に影響しない部分をコストカットしているのが実に絶妙である。

・256GBストレージモデルがない
・強化ガラスがCorning Gorilla Glass 3
・マイクが2個
・オートフォーカスがデュアルピクセル位相差検出式
・他端末をワイヤレス充電するバッテリーシェアに非対応
・防水・防塵がIP67

ディスプレーは6.1インチFHD+ OLEDを搭載。上部にはパンチホール仕様の13MPカメラを内蔵

Pixel 7aは輝度が公表されていない。しかし明るく、鮮やかな画質はOLEDならではだ

背面には64MP Quad PD Quad Bayer広角カメラ、13MPウルトラワイドカメラ、LEDフラッシュを搭載

上面にはマイク、下面にはマイク、USB-Cポート、スピーカーを用意

右側面には電源ボタン、音量大/小ボタン、左側面にはSIMカードトレイを配置

nanoSIM+eSIMのデュアルSIM仕様

パッケージには本体、1m USB-C – USB-Cケーブル(USB 2.0)、クイックスイッチアダプター、SIMツール、サポートカード、「Google Pixel 7aの安全、保証、規制に関する説明書」が同梱

nanoSIMカード装着時の実測重量は192.9g

左からCharcoal、Snow、Sea、Coralの4色を用意

ベンチマークテストで速度を計ると
Pixel 7aはPixel 7の約95%相当

 まずはパフォーマンスをチェックしてみよう。ただし記事執筆時点でPixel 7aに「Geekbench 6」と「3DMark - The Gamer’s Benchmark」をインストールできなかったので、「AnTuTu Benchmark V9.5.7」のみを実施している。

 AnTuTu BenchmarkをPixel 7aとPixel 7で5回ずつ実行したところ、最も高いスコアはPixel 7aが737758、Pixel 7が775104となった。

 ちなみに5回の平均スコアはPixel 7aが719196.8、Pixel 7が737488.8だ。両機種ともに「Google Tensor G2」が搭載されているが、Pixel 7のほうが冷却効率は高い可能性がある。

 なおバッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度50%、ボリューム50%でYouTube動画を連続再生したところ、バッテリー残量は100%から86%に変わった。

 つまり同条件でバッテリー残量0%までYouTube動画を連続再生した場合には、単純計算で14時間17分動作することになる。

AnTuTu Benchmarkのスコアは、Pixel 7a(左)が737758、Pixel 7(右)が775104。どちらも5回計測して、最も高いスコアを採用している

やや色味が異なるものの
カメラ画質はPixel 7と同レベル

 カメラの画質は現代のスマートフォンにおいて最重要ポイント。今回Pixel 7aとPixel 7で写真を撮り比べてみたが、色味と画角はやや異なるものの、画質という点ではほぼ同等であった。今回のテスト環境ではPixel 7のほうが少し空の青みが濃く出ていたが、並べてみなければわからないぐらいの差だ。

 一方両機種に共通する弱点としては、夜景モードで強い光源が白飛びしやすいことが挙げられる。サムスンのGalaxyなどではPixel 7a、Pixel 7で白飛びした看板などもしっかりと写る。暗部ノイズなどは抑えられており全体的には明るく、綺麗に撮影できている。白飛びだけは今後のアップデートで改善されることを期待したい。

左から64MP Quad PD Quad Bayer広角カメラ、13MPウルトラワイドカメラ、LEDフラッシュ。Pixel 7のLDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサーの採用は見送られている

Pixel 7aで撮影:4624×3472ドット、焦点距離14mm、1/1689、F2.2、ISO44、露出モード:Program(auto)、測光方式:Center weight

Pixel 7で撮影:4080×3072ドット、焦点距離16mm、1/1799、F2.2、ISO46、露出モード:Program(auto)、測光方式:Center weight

Pixel 7aで撮影:4624×3472ドット、焦点距離25mm、1/2451、F1.9、ISO44、露出モード:Program(auto)、測光方式:Center weight

Pixel 7で撮影:4080×3072ドット、焦点距離24mm、1/2410、F1.9、ISO45、露出モード:Program(auto)、測光方式:Center weight

Pixel 7aで撮影:4624×3472ドット、焦点距離51mm、1/3003、F1.9、ISO49、露出モード:Program(auto)、測光方式:Center weight

Pixel 7で撮影:4080×3072ドット、焦点距離48mm、1/2924、F1.9、ISO47、露出モード:Program(auto)、測光方式:Center weight

Pixel 7aで撮影:4624×3472ドット、焦点距離51mm、1/2899、F1.9、ISO51、露出モード:Program(auto)、測光方式:Center weight

Pixel 7で撮影:4080×3072ドット、焦点距離48mm、1/2817、F1.9、ISO49、露出モード:Program(auto)、測光方式:Center weight

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